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オミクロン株の第6波は乗り越えたようだが

(「これまでの記事」は数が増えたのでこのエントリの末尾に載せることにしました)

東京都での新型コロナウイルスの新規感染確認者数を記録するグラフがまた右端まで来た。去年の11月16日から2月28日までのグラフはこういう結果になった。

左右の縦軸の最大値は、左軸が11.0倍、右軸が22,000人。このグラフを作り始めたときは以下だった。

縦軸の最大値は左軸が1倍、右軸が100人だったから、左軸は11倍、右軸は220倍になったということだ。年明けに感染者が急激に上がっていくと新規感染確認者数を示すオレンジの棒グラフはどんどん押しつぶされていき、最後には高さが220分の1となり横軸の中に埋まって見えなくなってしまった。

グラフの左下は最終的にこうなった

一日の新規感染確認者数は1桁まで減った日もあったのに、オミクロン株はすごかった。それまでの最大値は、第5波での去年8月19日の5,729人。それが第6波では2月2日に21,576人を記録した。

3月1日には都内の感染者の累計が100万人を超えた。都内のおよそ14人に1人が感染したことになる。しかも50万人を超えたのは今年の1月27日である。つまり累計50万人まで来るのにおよそ2年間かかったのに、その後さらに50万人が感染するまでひと月ちょっとしかかかっていない。オミクロン株おそるべしである。

ここまで増えるといよいよ周囲に感染者や濃厚接触者が増え、「感染した」「熱がある」という書き込みを見るのが珍しくなくなった。自分もちょっとした体調不良で「ひょっとして感染?」と心配になる。都心に出かける用事のときは電車に乗りたくなくて自転車で行った。その後、感染者がさらに増えて医療機関が回らなくなってくると、自転車では事故に遭ったとき搬送先がなさそうなので今度は電車で行った。幸い感染はせず、先日3回目のワクチンを打つことができた。

上のエントリでは、定期的にワクチンを打つ施策の是非や「ステルスオミクロン」ことBA.2、後遺症についてなどの記事も紹介している。読んでみてください。

現在東京都には蔓延防止等重点措置が発出されている。3月6日が期限になっているが、新規感染確認者数の7日間平均は昨日時点で11,000人台だし病床の使用率も50パーセント以上なのでとても解除できないだろう。とはいえもう以前ほど、まんぼうだの緊急事態宣言だので社会がざわざわする感じはない。それらの措置によって感染者が減る実感もあまりなく、よくも悪くも慣れてしまった。淡々と延長され、そのうちに解除されるのだろう。

3月からのグラフは下のようにした。2月中旬から5月末まで。2月までのグラフとほぼ同じ期間である。

赤い丸で表す「今日の7日間平均の前週比が続くと」の最後は「×月×日に×人」ではなく「×人を切るのは×月×日」表記に変更した。

今は7日間平均の前週比が1倍を切っているから、ゆっくりとはいえ第6波が終息する傾向である。だからといってもう大丈夫といえないのは今までの経験で明らかだ。感染力がオミクロン株より強いといわれるBA.2も出てきているし、新規感染確認者数の7日間平均がもっとずっと下がらないと安心はできない。いや、去年の秋のようにたとえ10人台になってもさらに新しい変異株が出てくればまた感染者が増えるだろう。飲み薬が一般的になったとしても、感染対策が不要になるのはまだまだ先になりそうだ。それまではマスク、手洗い、3密の回避を変わらず続けていきましょう。

関連リンク

毎日の新規感染確認者数をもとにしたグラフのツイート

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