東京都の新型コロナウイルスの新規感染者数は順調に減っています

新型コロナウイルスの新規感染確認者数を毎日チェックしている。おとといのニュースはこちら。

この日のブックマークコメントは「新規の感染者数が下げ止まっている」というのが多くて、いえいえそんなことはありませんよという話をしたい。

このグラフを見てほしい。黄土色の線(右の軸)は新規感染確認者数の7日間平均、緑の線(左の軸)はその日の7日間平均を1週間前と比べたものである。1月1日から昨日までの数字をグラフにした。

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11月くらいからじわじわ増えていた感染確認者数は大みそかに初めて1日あたり1,000人を超えて、1月7日に2,520人のピークをつけた。緊急事態宣言が発出されたのは翌1月8日。1月10日には7日間平均の前週比が2倍を超えていたことがわかる。

その後感染確認者数は下がっていき、7日間平均は1月11日に1861.1人に達したのが最高となった。1月16日には7日間平均の前週比が0.89倍と1倍を切っている。1倍というのは新規の感染確認者数の7日間平均が先週と同じということで、1倍未満の数字が続くと感染確認者数が減っていることになる。1月26日には0.70倍になった。

それ以降、7日間平均の前週比(緑の線)は0.7倍前後で推移している。前週比0.7倍が2週間続くと0.7×0.7=0.49となる。これは7日間平均が2週間で半減したという意味である。現在は劇的に減るわけではないが、2週間で半分というペースで着実に減ってきている。

7日間平均(黄土色の線)は1月21日からきれいなカーブを描いて下がっている。だんだん傾きが小さくなっているのはこのカーブが「前週の0.7倍」という指数関数だからだ。ある日が1,000人だと1週間後は0.7倍で700人になり、300人減ったことになる。その1週間後も0.7倍だと490人となるので減ったのは210人。さらに次の週は147人減。前週比0.7倍という数字が変わらなくても、時間が経つにつれて実際の数の減り方はゆっくりになっていく。でもちゃんと「2週間で半分」というペースは守られているので、減り方としては順調といえる。

「今日の感染確認者数は前週の7日間平均の何倍なのか」は毎日のブクマコメでいうと、id:estragonさんのコメントの冒頭でわかる。昨日のコメントはこちら。

7日間平均で前週比70%、11/19並、ステージⅢ基準の118%(60歳以上は前週比66%、12/20並)。陽性率4.2%、接触歴不明率50%。4900床使用率46%(12/27並)、入院等調整中721人(12/3並)に改善 / 依然救急医療含む体制逼迫続くも改善進む

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昨日の7日間平均は353.6人だった。前週比0.7倍という減り方が変わらないとして、これが20人になるのはいつごろだろうか。計算してみると8週間後の4月14日となった。1人を切るのはその9週間後の6月16日。353人から20人に減るまでと、20人が1人になるまでがあまり変わらない。これが指数関数であり、2,000人を1,000人に減らすのと2人を1人に減らすのは同じ時間がかかる。バイバインの栗まんじゅうである。

感染者をいったん徹底的に減らしておかないとまた増えていくのは今まででわかっている。経済を建て直す一番の近道は感染者0が2週間続くまで規制をゆるめないことである。ウイルスは自然現象であり、人間の都合を忖度しない。

昨日、日本でもワクチンの接種が始まった。今後減り方は大きくなるかもしれないが、ワクチンによって数字に変化が出てくるのは国内で1千万人とか接種したころではなかろうか。新型コロナウイルスとの戦いはまだまだ続きそうだ。お互いがんばりましょう。

関連リンク

上は、1月22日に出た「東京都、濃厚接触の調査を縮小 保健所が逼迫、高齢者らを重点:東京新聞 TOKYO Web」を受けた記事である。保健所の業務はこれ以前からいっぱいいっぱいで、追跡調査はすでに徹底できていなかった。「都の職員も『通知は実態に合わせた面がある』と明かす」だそうだ。

数値データの提供元

グラフを作るのに使ったデータは以下から取得した。

東京都福祉保健局のページでは、「報道発表」の「新型コロナウイルスに関連した患者の発生(第×報)」というリンクで毎日の数字が発表されている。

先日、感染者数の集計もれが発表された。

修正データは以下で見ることができる。

NHKのデータは修正済みだったので、これを反映させる必要はなかった。

追記:続きを書きました