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カシオの電子辞書XD-4800シリーズ全機種の収録コンテンツを表にまとめた

電子辞書がひとつあると便利だなと思った。特に百科事典がほしい。電子辞書ならいちいちブラウザを開く必要がないし、広告にわずらわされることもない。カシオの電子辞書のうち、高校生向けをうたうXD-4800シリーズがよさそうだ。最新モデルにこだわる必要はないので型落ちの中古品を探そう。

となったとき、各機種に収録されているコンテンツを調べるのがとても大変だった。

電子辞書に収録されているコンテンツは機種ごとに一覧がある。たとえば最新機種のXD-SX4820(2023年発売)は以下。

XD-4800シリーズとして最初のXD-ST4800(2006年発売)のコンテンツ一覧はこちら。

17年間でコンテンツ数が50から230に増えているのがすごい。画面もカラーになって解像度が上がったりしている。じゃあこの中間のどれを買ったらいいだろうか。XD-4800シリーズは2006年以降、ほぼ毎年新機種が発売されている。それぞれのコンテンツ一覧を見ていると、この年だけ収録されなかったコンテンツなんてのもあるようだ。各機種のコンテンツ一覧では「これが収録されていない」ことがわからない。

そこで各機種のコンテンツ一覧を、最新機種から順に表にまとめていくことにした。一日で終わる量ではないので毎日少しずつ。その間にメルカリなどを見て、収録内容と価格で折り合いがつくものを探した。

新しい方から表にまとめていると、辞書類の版が古くなったりその辞典がそもそも収録されなくなったりしていく。また逆に、最近の機種では収録されていないものが古い機種で登場したりもする。漢検TOEIC向けのコンテンツが典型的だ。電子辞書の歴史をさかのぼることになり、なかなか面白い作業だった。

そして完成したのが下の表である。フルHDのモニタでブラウザのウィンドウを最大化すると、表の横幅が全部入るようにしたつもり。

で結局買ったのはというと、2019年発売のXD-SR4800だった。百科事典は『日本大百科全書(ニッポニカ)』と『ブリタニカ国際大百科事典小項目電子辞書版』が収録されている。

最新機種のXD-SX4820と比べると新明解国語辞典が1つ前の第7版であったり、次の機種や前の機種には収録されている旺文社古語辞典が抜けていたりするが気にしない。デジタル大辞泉の代わりに広辞苑(7版)が収録されているのもむしろ好みだ。

とすると、2018年より前の機種についてはコンテンツをまとめる必要はなかったのだろうか。確かに2006年までさかのぼって購入を検討することはなかっただろうから、全機種の収録コンテンツ一覧をまとめる気になったのは編集者的な情報整理欲が大きい。一方、コンテンツの収録傾向を知る上では、ある程度昔の機種についても表にまとめた意味があったと感じた。