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ファイザー→ファイザー→モデルナの副反応

この記事の続きです。

昨日、新型コロナウイルスワクチンの3回目を接種した。2回目までファイザー製だと3回目はモデルナ製の方が抗体価が上がるそうなのでモデルナで。

モデルナは副反応が強めと思われているのか不人気だそうだ。自分と同じファイザー2回の人は日本でたしか8割くらい。その人たちの多くが3回目もファイザー希望となったら、モデルナが余るのも仕方がない。

会場は「ここで接種するのはモデルナです」の貼り紙がそこら中にあった。受診票や問診票のチェック、問診や接種直前でもいちいち「モデルナですよ」と確認される。ここまで徹底していれば「ファイザー希望だったのにモデルナを打たれた!」まで進む人が万が一いたとしても「何度も確認しましたよね」と言われて終わりだろう。

ワクチン接種の手続きはいつも通りスムーズに進んだ。「肩を出しやすい服装でお越しください」はなかなか難しい。夏のワクチン接種ではTシャツ1枚で行けばよかった。この季節だといろいろ着込んでいる。インナーは長袖のヒートテックじゃないと寒くてつらい。結局いつもの格好で行って遠山の金さんみたいに片肌を脱いだ。

接種後の10分ほどの経過観察で急激な反応はなし。会場に着いてから30分ほどで出てくることができた。これまでは「十分な抗体がつくのは2回目接種後2週間たってから」と言われていたが今回はそういう話がないような気がする。接種したらすぐに効果が出るのだろうか?

こういう記事があった。タイトルはうさんくさいけれど日経サイエンスだから大丈夫だろう。

発症リスクがワクチン接種によってどれだけ下がるかを示す発症予防効果は、2回目接種から半年後には約10%に下がるが、3回目接種の2〜4週間後には65〜75%に回復する。2回目接種の後とほぼ同じレベルだ。

新型コロナ: ワクチン3回目接種、抗体の量だけでなく「質」が高まる: 日本経済新聞

やっぱり2週間くらい待つのがいいみたい。

副反応はどのくらい出るだろうか。2回目までのファイザーは左腕が少し痛くなったくらいですんだ。

帰宅して念のため頭痛薬を飲んだ。夜になったら寒けや軽い関節痛など、風邪みたいな症状が出てきた。ここでもう一度薬を飲めばよかったんだな。風邪を引くことが少ないから、症状を薬で緩和することに意識が向かなかった。布団に入ってもなかなか眠れなかった。

気がつくと朝。体調はずっとよくなっている。朝食後また頭痛薬を飲んだらさらに回復した。よかった。ファイザーでは副反応はほとんどなく、3回目のモデルナワクチンは2回目までの半量だというが、それでも「体調が悪い」といえる状態になった。

抗体が減ってきたらワクチンを打つのをくり返すのはいい戦略ではないという話がある。下の記事参照。

「毎年3回など頻繁に打ち続けるような方法は、学者も行政も『持続可能』と評価する人はいないと思います」とある。

国民全員にワクチンを打ち続けるのはコストがかかるし副反応のこともある。実際3回目の接種は「前回は副反応がひどかったから様子見」なんていう意見も少なくないようだ。しかしそれは危ない。上の引用のように、2回目の接種から半年で発症予防効果は10%ほどに下がってしまう。オミクロン株の重症化率が低いといっても「デルタ株よりは」というだけで、最初の新型コロナウイルスと同じくらいだという。

この記事によると、「オミクロン株の病原性そのものは武漢市で最初に広がった新型コロナウイルスと同等くらいと考えられています」だそうだ。

オミクロン株は感染力が高いからたくさんの人が感染する。感染者が増えれば重症になる人の数も一緒に増えてしまう。今はとても感染しやすく、自分が感染するかどうか、さらに重症化するかどうかは確率でしかない。そう考えれば感染しないに越したことはない。

さらに今はBA.2というオミクロン株の亜種が出てきている。感染力がオミクロン株よりさらに高いという。「ステルスオミクロン」という別名はPCR検査などで検出できないのかと思ったらそうではなく、BA.2かどうかを確定するのに詳細な遺伝子検査が必要ということだった。下の記事参照。

それに新型コロナウイルスに感染すると後遺症の心配もある。下の記事はワクチンが出てくる前に感染し、感染そのものは軽症で済んだがいわゆる慢性疲労症候群になってしまった記者さんのルポ。これは怖い。

ワクチンを打ってもこれで安心ということはない。また新しい変異株も出てくるだろう。引き続きマスク、手洗い、3密の回避を続けて、みんなでパンデミックを乗り越えましょう。