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新型コロナウイルスのワクチン接種(第1回)

1週間ほど前、新型コロナウイルスワクチンの接種券が自治体から届いた。えっもう? こんなに早く来るとは思っていなかったので、さあゴールへ向かって接種予約の争奪戦に参加しましょうと言われても気持ちがついていかない。

近所のかかりつけに電話をしてみたら、1日に接種する人を絞っているそうで高齢者もまだすんでいないとのこと。

先日、自治体の接種会場の予約受付があった。ワクチンはファイザー製。指定された日時にアクセスしてみると案の定「現在混雑しているため接続数を制限しています」と出る。F5アタックを10分ほど続けて通り抜け、無事に予約を取ることができた。

今日、予約した時刻を少し過ぎてから接種会場へ。入ってみると、接種待ちの人たちが行列を作っている。わりとどんどん流れて、5分ほどで持参した書類の事前チェックに進んだ。問診票の内容を確認される。そこから数分で受付へ進み、パソコンに情報が入力された。次は待ち時間なしで問診。問診のブースはいくつもある。医師にひと通り聞かれて答えたら次へ。パイプ椅子の後ろに同じ椅子、という並び方で椅子が4つ置かれていて、その列が複数作られている。指定された列の前から順に座っていく。壁には「肩を出しておいてください」の貼り紙。すぐに4人たまるので「立って前に進んでくださーい」と言われ、4つ並んだオープンのブースに前から順に配置された。このブースの列もいくつかあった。椅子に座って荷物をかごに入れていたらワゴンがやってきた。医師がとなりの椅子に座って「アルコール消毒して大丈夫ですか」と聞かれ「大丈夫です」と答えると、肩にガーゼでいつものように消毒が行われてブスッ。えっもう?

採血されるときなどは椅子に座ってから血管を浮かせるために肘の内側をこすったり叩いたりするし、針がうまく血管に刺さるように看護師さんもしばし集中する。しかし筋肉注射だとそういう儀式がまったくなく、消毒したらいきなりブスリなのであっけなかった。

ブースを出たらまたパソコンがある机に案内され、そこで係の人がなにか入力したりシールを貼ったり。ここで次回の予約についての紙を渡された。そして15分の待機時間を過ごすコーナーへ。椅子は100人分以上あるが今日座っていたのは50人くらい、案内されて座ると椅子にかけられていたキッチンタイマーがセットされた。

さっき受け取った紙を見た。2回目の接種予約はこのURLかQRコードからとある。アクセスすると混雑していることもなく、あっさり3週間後に2回目の予約を取ることができた。

15分たつとキッチンタイマーがピピピと鳴る。全員が同じキッチンタイマーで、椅子にはランダムではなく案内された順に座っているため「ピピピ」の音がだんだん近づいてくるのが面白かった。アナフィラキシー的な症状は出ず、今日はこれで終了。お疲れさまでした。

接種会場の流れはとてもスムーズで、最後の待機時間を含めても建物に入って30分ほどで出てこられた。混雑に応じて受付や問診、接種など、人がたまる場所にいくつコーナーを置くべきかといったノウハウが積み重ねられてきているのだろう。

2回目のワクチンをすませて2週間経ったら、晴れて免疫が完成することになる。新型コロナウイルスが日本に入ってきて約1年半、ついに出口が見えてきた。ワクチンを打っても感染を100パーセント防ぐわけではないから、感染を心配しながらの生活はまだ続く。とはいえずっと暗いトンネルの中を進んでいたのが終わりに向かっていると実感できるのは晴れやかな気分になる。

追記

3週間後に2回目を打ちました。