電子工作を基礎から独習する本、『Make: Electronics第2版』に続いて、同じ著者による『実践編』が刊行されました。わたしはこの本の編集をお手伝いしています。
本書は“21世紀のエレクトロニクス入門書”として、米国そして日本でも読者に支持されている『Make: Electronics 第2版』の続編です。この「実践編」では、最初に実験または製作を行い、理論を解説するという「発見による学習」というプロセスをさらに深めます。デジタル電子回路、オペアンプとそのフィードバック回路を中心に、555タイマー、コンパレータ、マルチプレクサ、加算器、エンコーダー、ポジティブ/ネガティブフィードバック、オーディオアンプなどについて、詳細に解説。そのための作例は、「擬似乱数生成器」、「易占マシン」、「危機一髪型コインゲーム」など、ユニークなものばかり。回路同士を組み合わせて、応用プロジェクトを生み出すための考え方、試行錯誤の過程についても知ることが可能です。本文オールカラー。
O'Reilly Japan - Make: Electronics 実践編
- Make: Japan | 555タイマー、オペアンプ、さらにデジタル電子回路の実用的な知識を「発見による学習」で身につける『Make: Electronics 実践編』は6月29日発売!(https://makezine.jp/blog/2021/06/make-more-electronics.html)
『実践編』では、『第2版』で学んだ知識を土台にしたさまざまな作例が紹介されます。ここまで来ると自分程度の知識ではついていくのが大変で、本の内容の通りに作ることはできたとしても原理までちゃんと理解するのは難しそう。でもAdruinoのようなマイコンボードに頼らず、ロジックICやコンデンサなどの電子部品をパズルのように組み合わせて作り上げていくのが楽しい人にはたまらないでしょう。
『Make: Electronics第2版』の骨のある応用編として、手に取っていただければと思います。
関連記事:『第2版』刊行時のエントリ
- 『Make: Electronics第2版』で電子工作のことがちょっとわかった(https://ima.hatenablog.jp/entry/2020/03/04/164500)