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電話機を買い替える

コードレス電話機の液晶画面がつかなくなって数か月。やっぱり不便なので新しいのを買った。

これまで

サンヨーのTEL-DJ3という子機だけのワイヤレス電話機を使っていた。何度か電池交換をして、今回液晶画面になにも表示されなくなったのも電池切れかと思ったらそうではなかった。買ったのは2010年2月19日だったから14年間使ったことになる。

充電池を2度目に交換した記事でこんなことを書いていた。「充電池を次に交換するのは2021年の半ばくらいかな。東京オリンピックが終わって1年経ってる」。実際は、充電池は2024年の今でもへたっていないしオリンピックはコロナで1年延期された。未来は先の見えないハイウェイだ。

充電池が案外もっているのは、固定電話を使う機会が減っているからだな。なにしろ最近かかってくる電話といえば「リサイクルできるものはありませんか」ばかりだ。

これから

パナソニックのVE-GDL48DL。電話機としては今までと同様子機だけだが、それとは別に親機もある。とはいえ親機には電話をかけたりする機能はなく、小さい家庭用ルータのような外観だ。

電話線は親機につないでおき、子機はスタンドごと離れた場所に置いておけるのが特徴。といってもそうしたい希望があったわけではなく、単に子機だけのワイヤレス電話機より安かった。今は親機のすぐ隣に子機を置いている。「この電話機にしておいてよかった!」となる日がいつか来るといいな。

電話帳登録は漢字変換できるようになっていて技術の進歩を感じる。しかしスマートフォンなら当たり前のことだ。固定電話が個人間のコミュニケーションで主力だった時代はとうに終わっている。スマートフォンを固定電話の子機にできるようになる前に固定電話そのものがなくなりそうだ。

手紙は文字や絵を非同期にやり取りする通信で、郵便局と自宅のポストを介する上に送達に時間がかかる。電話は音声による同期通信でリアルタイム、ただし固定電話しかない時代は電話機のある場所にいる必要があった。どこにいても通話できる携帯電話は便利だが、同期通信なので相手の状況を選ぶ。メールなどのメッセージアプリは文字や絵の非同期なやり取りで、手紙と異なり送達は瞬時だし携帯電話やスマートフォンがあれば場所を選ばない。人々のコミュニケーション方法は案外どんどん変わっているのだな。

今回買った電話機を14年間使ったとしたら交換は2039年。うわー。2035年にあるという関東地方の皆既日食もずいぶん前に終わっている。一体どんな世の中になっているだろうか。