執筆者は誰かなと思いながら読んでいたら村田真(http://www.xmlmaster.org/murata/)だった。
縦書きをサポートしており、かつ国際標準となっている電子書籍ファイル形式としては、シャープのXMDFがある。シャープが10月に入って発表した電子書籍端末「GALAPAGOS」では、次世代XMDFに対応するなど、電子書籍ファイル形式として国内の話題に上がりやすい。しかし、XMDFは国際規格(IEC62448 Ed.2 Annex B)とうたっているものの、実際のところほぼ日本国内でしか採用されていないという現実がある。また、日本政府はXMDFとドットブックを基本的なファイル形式の根幹とした電子書籍交換フォーマットを国際規格化する案を検討しているが、上述したAZW形式と同様、世界のニーズに応えるための働きがけがしにくいことも懸念され、その必要性や意義も含め、その動向は注視される。
縦書き実現へと向かうEPUBと標準規格の魅力 - ITmedia +D PC USER