Amazonからおすすめメールが。

- 作者: 菊池直恵,横見浩彦
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/03
- メディア: 単行本
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Amazon.co.jpで、以前に『福知山線5418M 一両目の真実』(ISBN:9784767805962)をチェックされたお客様に、『鉄子の旅 全6集 完結セット』のご案内をお送りしています。
う、なるほど。『福知山線』は確かにチェックしました。自分が担当した本ですから。
しかし自分が「鉄子の旅」を知っていて、しかもなかなか気に入っていて、にもかかわらず単行本は買っておらず、なおかつこの機会に単行本を買いかねない人間だとまで見抜かれるとは、Amazonって本当に恐ろしかばい。
それにしても、ついに完結したんだね「鉄子の旅」。「鉄っちゃん」vs.一般人のありさまを的確に描写していて、「IKKI」を買っていたころはお気に入りだった。この機会に全巻買ってしまうか…。いやいや…。
ところで「鉄子の旅」には、眞鍋かをりがゲストに出る回がある。彼女は鉄っちゃんの「乗り鉄」(乗るのを楽しむ)や「撮り鉄」(撮るのを楽しむ)、「ダイヤ鉄」(時刻表を楽しむ)といった専門領域のありさまを、こんなふうに表現している。
うまいたとえ。そしてこれは、鉄道という趣味が、学部レベルで分解できるほど細かく、また懐が深いことの証左でもある。
レールはそこに敷かれており、列車はそこを走っている。ダイヤや信号、ブレーキの方式なども含めて、すべて人間がゼロから作り上げた。
鉄道は、人間によって完全に制御されている巨大なシステムだ。誰だったかが「鉄道のように大きく、また細かく作り上げられたシステムはほかに軍隊くらいしかないだろう」と言っていた。この巨大システムのどの部分を注目するかは、無数の「鉄っちゃん」によって違ってくる。美しく整理されたシステムを、自分なりのルールで眺めればよい。そして、「眺めることしかできない」ことも含めて、そこが鉄道の面白さだと思う。
(BS2の「熱中時間」には、線路の脇の防風林「鉄道林」をウォッチしているという、鉄っちゃんの中でも果てしなくコアな人が出ていた)