オープンソースの画像生成AIをセットアップから使い方まで解説する『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』(ソシム刊)発売中(→本のサポートページ

内之浦で見た噂の宇宙機

【元記事:内之浦で見た噂の宇宙機d:id:manpukuya:20070117:arena

鹿児島県の内之浦(現・肝属町)には、「銀河アリーナ」なる建物がある。

銀河アリーナは体育館とホールがある施設で、その中に「宇宙科学展示コーナー」という一室もある。

去年の9月、M-Vロケットの最後の打ち上げを見に行ったとき、宇宙研の方から「銀河アリーナはご覧になりました?」と聞かれたのだった。「あそこはぜひ一度行ってみるといいですよ。ロケットの模型なんかが展示されていますよ」。それはつまり、とてもりっぱなものが…と思ったらそうではなく、「M-Vの模型があって、そのペイロードがすごいんですよ」とのこと。なにか含みがある感じ。

日本最初の人工衛星おおすみ」? いやそれはM-Vで打ち上げたわけではない。じゃあ我らが「はやぶさ」? それはありそうだ。でも直球すぎて、意味ありげな勧め方とはちょっとずれを感じる。

そして、SOLAR-B(ひので)が無事打ち上がった翌日、銀河アリーナに行ってみた。そこで見たのがこれ。

[写真:銀河アリーナ・宇宙科学展示コーナー1]

はやぶさ」と「おおすみ」は、ドームの天井からぶら下がっている。立っているのが噂のM-Vロケットの模型。そしてその先端部、フェアリングの中におさまっているのは…これは…。

[写真:銀河アリーナ・宇宙科学展示コーナー2]

「LUNAR-A」だ! 先日、ついに計画中止が決まった月探査機である。ペネトレータがはっきり見える。いやしかし、よりによって。

「一見の価値がありますよ」とか言っていたのはそういうことか。

このコーナーを作ったときは、たぶん「次はLUNAR-Aでしょう」みたいな話になっていたのだろう。それが延期につぐ延期で、ついに幻のペイロードになってしまった。ナンマイダ〜。

ちなみに先の冊子PDFによると、銀河アリーナのホールの緞帳は「セドナ」をイメージしてデザインされた由。「冥王星の発見よりおよそ70年を経て、太陽系10番目に発見された惑星」なんて書いてある。

今となっては、いろいろと間が悪くなってしまった銀河アリーナ、はてなMapだとここにあります。