16日の日曜日、キーボードのイベント「キー部5%」に参加してきた。
以前はキーボードを自作した(が動作しない)ところまで来たのだけど、最近はごぶさたになっていた。
- 2021年12月の記事
- 親指シフトを意識したキーボードをSU120で作る
Stable Diffusionが去年の8月末に出てから画像生成AIを追うのに注力し、Stable Diffusion本を作るとなるとそれが加速して、ほかのことはすべて後回しになっていた。3月に第4回の「天キー(天下一キーボードわいわい会)」があり、今回もぜひ参加したかったが本の制作が追い込みで残念ながら欠席になったりもしていた。
- 天キー4のページ
- 天下一キーボードわいわい会 Vol.4 - connpass
- 天キー4の記事
- 3年4カ月ぶりに自作キーボードマニアが250人集まる! 『天下一キーボードわいわい会』開催! | Dig-it [ディグ・イット]
- 泣く泣く欠席した結果できあがった本
本が出たあとも画像生成AIには次々に興味深い新技術が出てくるため、自作キーボードの情報収集はすっかり止まってしまっていたのだった。でも時間はできたので、今回の「キー部5%」には参加できた。上の記事で作ったキーボードも持っていった。
この自作キーボードは配線がよくなかったようで動作はしない。それに親指シフト向けといっても、今親指シフトを使っているどころか知っている人は、自作キーボードに興味がある人でも多くはないだろう。でもキーボードを自作するという点では共通なので、ほかの参加者の皆さんといろいろ話ができた。
- イベントレポート
- キー部 5% 行ってきた - たのしい人生
- 当日の様子のネット中継
- 当日出展されていたキーボードの写真
- キー部 5% (2023/7/16) - Google フォト
いやー、楽しいですね自作キーボード。人それぞれのアイデアがキーボードの形に具現化されるのはとてもすばらしいことだと思う。
そんな中で、1キーサイズのトラックボールが気になった。パレットシステムが出している「az1uball」だそうだ。
自分のキーボードにはロータリーエンコーダ(つまみをくるくる回してスクロールホイールや音量調整などとして使う)が2つある。いろいろ見る中で、ひょっとしてロータリーエンコーダは親指近くにあったらいいのかなと思って、そこを気にしながらほかのキーボードを見せてもらった。
ロータリーエンコーダつきのキーボードを展示している方に話を聞いた。親指の位置にロータリーエンコーダがあると、上からつまむのではなく軸の横に親指の腹をつけて回したくなる。実はこれがけっこう難しいという。なるほど、自分のキーボードにつけている市販の普通のつまみだと、親指とつまみの間の摩擦が少なく空回りしてしまう。ロータリーエンコーダの軸を回すのに必要な力が案外大きいということでもある。さてどうしよう。と思っていたところに「az1uball」を見つけたのだった。これならスクロールだけでなくマウスポインタそのものを動かすことができ、キーと組み合わせてクリックまでできる。
右手をどっこいしょとマウスまで移動して操作し、またどっこいしょとホームポジションへ戻すのはわずらわしい。これをせずにすむならいい感じだ。
というふうに、自分のキーボードをどうするかの指針ができてきた。分割キーボードに興味があったから分割にしてみたが、以前GL516(という自作キーボード用のケース)向けに同じレイアウトの一体型としてPCB設計までしたものがある。あれを実際に作ってみることにしよう。もちろん親指付近にはトラックボールがつくよう改良して。
キーボード Advent Calendarで紹介したSU120のキーボードをGL516サイズに入れただけですが、これをPCB設計までやってみるつもり。中央に追加した5キーの用途は未定 #GL516レイアウト Advent Calendarの記事はこちら→ https://t.co/6jn1gRwpq5 pic.twitter.com/0VAWE5fOsb
— 今村勇輔『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』3刷 (@yimamura) January 4, 2022
GL516デザインガイドを見ながら進めて、LEDは配線が大変なので1つだけにしたらわりとすぐ配線が終わって、発注できるデータができちゃった。デザインガイドとテンプレートがよくできているんだな #GL516レイアウト ■GL516 デザインガイド https://t.co/RYQubRG0qd pic.twitter.com/34EgM0qLCE
— 今村勇輔『Stable Diffusion AI画像生成ガイドブック』3刷 (@yimamura) January 7, 2022
そんな感じで、自作キーボードへの情熱が戻ってきた気がする。自分のメンタルと相談しながら、今度こそ動作するキーボードを作り上げたい。