AMDから提供されたCPUとマザーボードでPCを自作する「AMD勉強会」という企画があったことを覚えていますか。
- その1:AMD主催のブロガー向け勉強会(d:id:Imamura:20121121:AMD
)
- その2:AMD勉強会のマシンを組む(d:id:Imamura:20121129:AMD2
)
- AMDのデスクトップ向けCPU「FXシリーズ」に関するブロガー勉強会 - Togetter(http://togetter.com/li/411049
)
あれから2か月。ついにマシンが組み上がった。
- 使用したパーツ
-
- CPU(AMD FX-8350)
参考:http://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/20121023_567751.html
- マザーボード(ASUS SABERTOOTH 990FX R2.0)http://www.asus.co.jp/Motherboards/AMD_AM3Plus/SABERTOOTH_990FX_R20/
- PCケース(Fractal Design Define R3 White USB3.0)http://www.xenon-jp.com/index.php?sub=define_r3_usb3&contentid=117
- 電源(ENERMAX EMD625AWT-II)http://www.enermax.com/home.php?fn=eng/product_a1_1_1&lv0=1&lv1=54&no=10
- CPUクーラー(ZAWARD Freezer Xtreme)http://www.zaward.co.jp/cpu-freezerxtreme.html
- メモリ(Team PC-1600 DDR3 8GB×2:TED316G1600C11DC-AS)http://www.mvkc.jp/product/team/elite_as/ddr3/ted316g1600c11dcas.php
- ストレージ(SSD:Samsung SSD 840 PRO 128GB)http://www.samsung.com/us/computer/memory-storage/MZ-7PD128BW
- ビデオカード(ZOTAC ZT-50207-10M)http://www.zotac.com/index.php?option=com_virtuemart&Itemid=100254&lang=jp&vmcchk=1&Itemid=100254
- OS(Windows 8 Pro Upgrade)http://windows.microsoft.com/ja-JP/windows/home
- CPU(AMD FX-8350)
というか2か月もの間なにをしていたのかというと、マシンを組み上げたものの起動時にCPUエラーが出てしまいCPUの交換を申請→CPUを交換→やっぱりCPUエラーが出る→マザーボードの交換を申請→マザーボードを交換、とやっていたのだった。
(AMDが仕事をさぼっていたわけではないだろうし不具合の原因はこちらにあるのかもしれないけれど、支給品の交換手続きがもうちょっと早いとよかったなーとも思いました)
組み上げたマシンの電源を入れたらこのように「CPU_LED」が点灯した。CPUに問題があるとマザーボードが判断したもので、BIOSにも進まない。
このLEDはほかにもメモリやストレージ、ビデオカードなどに問題を見つけると点灯して知らせてくれる。組んだマシンがうまく動かないときは問題の切り分けにとても便利だ。
とはいえ動かないのは困ったもので、AMDに連絡してCPUを交換してもらってもやっぱり「CPU_LED」が点灯する。となれば次はマザーボードが怪しいとなるのは自然な流れだ。
このマザーボードにはCMOSを初期化するジャンパピンもある。マザーボード上のボタン電池をいったん取り外すような暴力的な方法の前に使える。
CPUやマザーボードの交換をお願いするときに「これでCMOSクリアもしましたが変わらず」という話をしている。そして新しいマザーボードが届いて、CPUもマザーボードも交換されたのだからもう問題は出ないはず。そう思うでしょう。
ところがこれですよ!
やっぱりCPU_LEDが点灯している。なんでー? ジャンパピンでのCMOSクリアをしても変わらない。なぜだ。
友人から「原因不明のときはいったん全部ばらして組み直す」とアドバイスをもらった。「マザーボードを取り付けるスペーサを余計なところにもつけていてショートを検知されるというケアレスミスもあるし」とのこと。
アドバイスに従って組み直すことにした。基本的なことでもいちいち確認しつつ、慎重に組み立てる。さてどうだ。HDDやSSDをつなぐ前に起動確認だけしてみよう。電源オン。
ちなみにこのマザーボードにはBIOS起動専用の「DirectKey」というボタンがある。
マニュアルにはこうある。
このボタンを押すだけで簡単にUEFI BIOS Utilityを起動させることができます。UEFI BIOS Utilityの起動ミスやPOST時に繰り返しキーボードを叩くといった煩わしさからあなたを開放します。
ということで今回もDirectKeyをポチッとな。おお、CPU_LEDがすぐに消えた! …がBIOSに入らない。あれ? なんで?
わかった。CMOSクリア用のジャンパピンをリセット側にしたままだったんだ。元に戻した。どうだ。改めてポチッとな。
CPU_LEDがすぐに消えてBOOT_DEVICE_LEDが点灯した。やったーCPUのエラーは解消だー。でもなんで?
単にパーツを組み直したからかもしれないが、CMOSクリアの手順がちょっと怪しいかもとも考えた。
マニュアルには、ジャンパピンをいったん移動してしばらく待ち、また元に戻すよう書かれている。これを何度やってもCPU_LEDが点灯していた。一方ジャンパピンを移動した状態でいったん起動し、CPU_LEDがつかないことを確認してから電源をオフ、ジャンパピンを元に戻して起動させたらうまくいったのだった。
マニュアルには、こういう手順を踏んだときどうなるかは書かれていない。でももしかすると実は最初に提供されたCPUやマザーボードがもともと壊れたわけではなく、ジャンパピンを移動していったん起動したらよくなったのかもしれない。今となっては確認しようもないけれど。
(もうひとつ、ジャンパピンをリセット側に移動したまま10分以上放置していたのもそれまでの手順と違っていて怪しいといえば怪しい)
念のため2013年1月16日更新という最新のマニュアルPDFを見てみた。
1-26ページの「1.2.7 Jumpers」に問題のジャンパピンについて説明がある。手順はやっぱり「いったん移動して待ち元に戻す」だ。
ちょっと謎は残るけれどともあれ、久しぶりの自作マシンは無事に起動するようになった。これでWindows 8のインストールに進めるぞ。
(2月1日記)