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OSの無償アップデートが3つ待ってる(けど当面アップデートしない)

先日新しいOSが公開された。といま書くと該当するOSが3つもあり、すべて自分に関係があると気がついた。しかもどのOSアップデートもメジャーバージョンアップであるにもかかわらずそろって無料である。

iOS 7(うちはiPhone 4S
対象となる端末を買ったときの日記:d:id:Imamura:20111106:iPhone4S
Windows 8.1(うちはWindows 8.0の自作機)
対象となるPCを組んだときの日記:d:id:Imamura:20130129:AMD3
OS X Mavericks(10.9)(うちはMacBook Air:Mid 2011/MC965J/A)
対象となるMacを買ったときの日記:d:id:Imamura:20110802:MacBookAir

そしてさらに共通していることがある。それは、どれも必要になるまでアップデートしないつもりだということ。

OSを提供する側としては、なるべく新しいOSで使ってもらいたいから無料で提供するのだろう。しかしどの新OSも、すぐにアップデートしたくなるほどの新機能が見当たらない。

iOS 7は設定項目の増加に不満

iOS 7はiPhone 4Sに入れると動作が重くなったり、電池のもちが悪くなったりしそうだ。見た目も大きく変わり、そのわりに実益が少ないと感じる。

特に見た目関係の設定が増えたことが気に入らない。

iOS 7ではホーム画面のフォントが細くなったり、アプリ起動時のエフェクトが派手になったりしている。それだけなら慣れればいいだけの話で、今まではそういう変更には慣れるようにしてきた。しかし今回、これらの変更は無効にできるようになっている。そこがかえっていやだなーと思う。

アップル製品のよさは、ユーザーが余計なことを考えずにすむところにある。設定は決め打ちで提供され、それがいやなら使わなくていいですよというスタンスである。設定をいろいろ変えるのが好きなユーザーや、デバイスを自分好みに仕立てるのが好きなユーザーには「自由度が低い」ということになるが、OSレベルのことはOSがよきにはからってくれるのがよい。Classic Mac OSはアプリケーションごとのメモリ利用量をユーザーが調整してあげなければいけなくて不便だった。アプリへのメモリの割り当ての最適化なんて、OSの仕事の最たるものではないか。

フォントを細くしたりエフェクトを新しくしたりするのはかまわない。しかしそれらについての設定項目をいたずらに増やすのは新しいデザインに自信がないからじゃないかという気がしてくる。

そしてそういうTipsを紹介する記事が書かれてしまう。しかもこれは人によっては「知っていると便利」ではなく「知らないと不便」レベルのことであってかっこ悪い。

だからiOS 7にはアップデートする気が起きないのだった。

でもたぶん、このアプリを使うにはiOS 7が必要というのがそのうち出てきて、やむなくアップデートすることになるだろう。iOS 6へのアップデートも同様だった。あのときは標準の「マップ」アプリがあまりに使えなかったため、Googleマップのアプリが出るまでアップデートしなかった。

iOS 6の配信が始まったのは2012年9月20日ごろ。

自分がiOS 6にしたのは実に3か月後の12月13日だった。

追記:やむなくiOS 7にする時期は思ったより早そう

この記事によると、iOSのアップデート後に古いiOSを使い続けるユーザーはわりとすぐに減るという。だから開発者は最新OSのみの対応にすぐ切り替えて大丈夫ですよという話。しかもiOS 7の場合、新OSへの移行がそれまでのメジャーバージョンアップより早く進んでいるとのこと。

となるとアプリのiOS 7専用化は案外早く進み、iOS 6を使い続けられる期間は案外短くなってしまうかもしれない。

Windows 8.1はスタートボタンが不満

Windows 8.1はタスクバーに復活したスタートボタンを消すことができないらしい。スタートボタンがないWindows 8に慣れると、タスクバーの貴重な幅をスタートボタンに食われたくないと思う。

Windows 8はスタートボタンがなくなった点が不評ということになっているらしいが、Windowsロゴ・キーを押さなくてもいつものようにデスクトップ左下をクリックすればスタート画面が出るし右クリックすればさまざまな設定などへ行くメニューが出る。スタート画面ではなくスタートメニューが出てほしいという話ならよくわかる。しかしWindows 8.1でもスタートメニューは復活しなかった。であればもうスタート画面に慣れるのがよい。

タスクバー上のアイコンは左から、[Win]+[1]、[Win]+[2]…というキーに対応している。これらのキーを押すと対応するアイコンをクリックしたのと同じになるし、そのアプリが起動していればアプリのウィンドウが順次切り替わる。ウィンドウの切り替えはすべてのアプリケーションで使えるから、[Ctrl]+[Tab]より汎用性が高い。

OS X Mavericksはアップデートの動機が少ない

Mavericksも「この機能があるならアップデートだぜ!」というのがない限りアップデートしないつもり。

使ってるMacは今でも買ったときのLion(10.7)のままでMountain Lion(10.8)に上げなかった。これも新機能に魅力を感じず、どうしても必要になるまではわざわざアップデートしなくていいやという気持ちだったから。

とはいえMavericksはメモリ管理がよくなって、スワップが起きにくくなっているとのこと。4GBしかないMacBook Airだと恩恵が大きそうだ。バッテリーのもちや、マルチディスプレイでの使い勝手もよくなっているようだ。そもそもMac OSはバージョンが上がると最適化が進んで軽くなる傾向がある。iOS 7やWindows 8.1よりはアップデートしたくなるかも。

(10月28日大幅に追記)

追記:新OSの不具合報告

Mavericksの問題が報告され始めた。新しいOSには新しい問題が含まれていることもある。アップデートする気になっても少し待とう。

さらに追記:その後のアップデート状況

iOSは翌年2月に7にした。

「仕方なく」はセキュリティ上のバグ修正が必要になったから。実に後ろ向きな理由である。

Windowsは翌年8月に8.1にした。

OSをアップデートしたら無線LANの不調が解消するかなと思ったが変わらなかった。ところが別の(もっと調子が悪い)無線LANアダプタをUSB3.0のポートに挿したら今までが嘘のように安定した。それならアップデートしなくてもよかったのかも。