「今週のお題」に初めて答えてみようっと。
しかしはてなダイアリーはブログではなく日記だと思っているので自分は今でも「ブログ」を書いているつもりはなく、従って「ブログを始めた理由」どころかまだブログを始めてもいないのだった。終わり。
だとちょっとアレだから、日記的なコンテンツを書き始めた理由を。
1997年にインターネットを始めて自分のWebサイトを作り、最初に書き始めた日記的なコンテンツが「めざせ10万キロ」だった。
- Drive My Car Challenge 100,000km(http://www.pluto.dti.ne.jp/~imasa/car/car1/index.html/このダイアリーで読む最初の日はd:id:Imamura:19970812)
このときすでにネットには、今ブログで書かれるような身辺雑記を面白くつづる人がいた。今では自分もここにこうしてノンジャンルの日記を書いている。せっかくインターネットで世界へ情報発信できるのだから、自分もそういうものを書いてみたい。しかし当時は、テーマを決めずに日記を更新していけるかどうか自信がなかった。
当時持っていた車のオドメーターが95000キロを指していて、あと8か月で車検が来る。その時が来たらたぶん手放すだろうと思い、せっかくだからこれを10万キロにしてみたいと思った。このチャレンジは企画になりそうだ。車を運転したら、走った距離とどこへ行ったかを記録する。車を運転したらそのことを書けばいいので、ネタ探しには困らない。これはいい。ということで始めてみたのだった。
(だからブログに書くことが見つからないときは、なにかを目指す体裁をとると続けやすい。ダイエットでも掃除でもいい)
そしてすでにこのとき、運転しながらこれをどう書くかを考えたり、なにかあると「これはネタになるぞウヒヒ」となるあの楽しい感覚を味わったりしていた。遠出をして距離を稼げる予定が、途中で内部のワイヤーが切れてオドメーターが進まなくなってしまった事件が典型的だ。
最後には一気に距離を稼ぐため、あえて用事を作ったりした。この企画がなければ絶対に行かないところへ行けて、楽しい体験になった。
- Drive My Car Challenge 100,000km!! PART II(http://www.pluto.dti.ne.jp/~imasa/car/index.html/このダイアリーで読む最初の日はd:id:Imamura:19980516)
新しい車に買い換えたので、同じコーナーをもう一度立ち上げてみた。しかしオドメーターは10万キロにはずいぶんあるし、いつまでにという期限もない。あまりモチベーションが上がらないまま、惰性で更新を続けて7か月が経った。
この2つのコーナーをやってみて、ネタを見つける嗅覚のようなものはだいぶ発達したし、それをどう書くかもつかめてきたように感じた。そこで1999年の年明けからいよいよ、ノンジャンルの日記を始めてみたのだった。
- ただ日記 Jan. 1999(http://www.pluto.dti.ne.jp/~imasa/diary/1999/index.html/このダイアリーで読む最初の日はd:id:Imamura:19990101)
この日記は始めたときはいいペースだったけれど、4月に転職して忙しくなり更新する余裕がなくなって、1年で終了となった。でも雰囲気は今の日記に一番近く、今読んでもけっこう面白い。
2000年からは、自分のサイトを更新した記録と日記を組み合わせたコーナーを始めた。
- 更新履歴的日記2000(http://www.pluto.dti.ne.jp/~imasa/whatsnew/2000/index.html/このダイアリーで読む最初の日はd:id:Imamura:20000102)
同じ年の6月からは、ネットで見たニュースや面白い記事を紹介してコメントするコーナーも始めている。これは今から考えると、はてなブックマークにちょっと近いかもしれない。
- まんぷくやnews check2000(http://www.pluto.dti.ne.jp/~imasa/news/2000.html/このダイアリーで読む最初の日はd:id:Imamura:20000623)
このコーナーで、内部処理的に画期的だったことがひとつある。掲示板のスクリプトを流用し、隠しページのフォームに文章を書いて「投稿」すると記事が生成されるようにしていたのだ。HTMLを全部手で書いてFTPでアップロードする手間がなくなり、楽ができるようになった。このころまだ「ブログ」はない。
同じころ、知人が掲示板を日記代わりに使っていて面白いと思ったことがある。Webサイト全体の掲示板はすでにどこにでもあったが、個別の記事ごとにコメントできる点で目新しかった。それに掲示板システムを使うので、やはりHTMLを書いたりFTPしたりは必要ない。
そしてその後、日本ではフォームに文章を書くと記事が生成される日記システムが登場した。そういう日記システムをどこかで借りられないかと探していた2003年の2月、tDiaryのユーザー募集に応募できず残念に思っていたら、tDiary互換の日記システムのベータ運用が始まったという話をどこかで見つけた。それが「はてなダイアリー」なのだった。
さっそくユーザー登録してみた。当時のハンドルネームは取られていたためあまり考えず、自分のWebサイトから取った「id:manpukuya」で書き始めてみた。
- まんぷく::日記(最初の日はd:id:manpukuya:20030217/このダイアリーで読む最初の日はd:id:Imamura:20030217)
これが書きやすいし機能がどんどん追加されるのが楽しくて、すっかりこちらばかり更新するようになっていって今に至る。途中であまりに考えなしな「manpukuya」をなんとかしたくなって、2008年に「id:Imamura」に引っ越したりした。これで分断が起きて今ちょっと不便になっている。idはそのままで、日記のタイトルとデザインを変えればよかったのかもしれない。
(追記:その後過去の日記類をすべて1つにまとめた:22年分のはてなダイアリーをはてなブログにインポートした)
ともかくそんなこんなで、日記的なコンテンツを書き続けて13年もたってしまった。途中あまり書けない時期もあったけれど、書きたいことができたらささっと書く習慣は続いている。
日記は未来の自分への手紙であるともいう。日記やブログをあとで読み返して一番楽しめるのは、ほかならぬ自分自身だ。これからもマイペースで続けていきたい。よろしくお願いします。
(読み返してみるとぜんぜん「始めた理由」になっていない。でもいいや)
- 関連:好きなものをただ「好き」と言い続けたい - まんぷく::日記(d:id:Imamura:20071105:web)