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イギリス滞在経験者の献血制限が緩和

夜のニュースで、そんな話をやっていた。

1980年から1996年の間にイギリスに行ったことがある人はBSE感染の可能性があるため、1日でも滞在した人は献血できないことになっていた。ところがこのところ、新型インフルエンザにかかって献血できなくなる人が増えて輸血用血液が足りなくなるかもしれない状態だという。

そこで、そもそも日本ではBSEに感染している人がきわめて少ないこと、血液を介してBSEに感染することは科学的にないことなどから、当該期間にイギリスへ行ったことがある人でも1か月未満の滞在なら献血を受け付けることにしたそうだ。

この制度は年明けの1月から運用が始まるとのこと。

このことで、献血できる人がどのくらい増えるのかはニュースではふれられなかった。

ニュースを検索してみたら、時事通信の記事には約20万人とあった。

 厚生労働省の薬事・食品衛生審議会は10日、変異型クロイツフェルト・ヤコブ病対策として英国滞在歴のある人の献血を制限していた措置を緩和し、滞在期間が1カ月未満であれば献血を可能にすることを決めた。日本赤十字社は来年1月にも実施する。

 同省は2005年、1980〜96年に1日以上英国に滞在したことがある人の献血は受け付けないと決めた。制限緩和により、献血者は年間約20万人増加する見通しという。(2009/12/10-18:29)

時事ドットコム:英国渡航者の献血制限を緩和=滞在1カ月未満は可能に−厚労省

で、ちょっと気になるのが「1か月未満の滞在ならOK」という基準。血液を介してBSEがうつることはないというくだりは、ニュースでは「科学的に」という言葉もつけて報じられていた。じゃあ別に、滞在期間1か月未満とか制限しなくてもいいんじゃないだろうか。それともなにか別の理由があるのだろうか。

参考:NHKのニュース全文

12月10日 20時40分

BSEの病原体に感染するのを防ぐため、平成8年までの17年間に1日でもイギリスに滞在した人からの献血は現在受け付けない措置が取られていますが、厚生労働省の委員会は、10日、新型インフルエンザの感染がさらに拡大した場合、輸血用の血液が足りなくなるおそれがあるとして、滞在が1か月以上の場合にのみ献血を受け付けないよう制限を緩和することを決めました。

厚生労働省は、4年前、イギリスに滞在したことのある男性がBSEの病原体に感染し、死亡したことを受けて、昭和55年から平成8年までの17年間に1日でもイギリスに滞在したことがある人からは献血を受け付けない措置を取っています。この措置について、厚生労働省の委員会は、10日、新型インフルエンザの流行がさらに拡大した場合、輸血に必要な血液を確保できなくなるおそれがあるなどとして、見直すべきか検討を行いました。その結果、BSEの病原体に感染した患者が現在国内にいる可能性はきわめて低いうえ、輸血による感染の可能性も科学的には考えにくいことなどが報告され、制限を緩和しても安全性に問題はないとして、これまで1日以上としていたイギリスの滞在期間を1か月以上の場合のみ受け付けないよう緩和することを決めました。日本赤十字社は、来月からこの方針に基づいて献血の受け付けを行うことにしています。

NHKニュース 英国滞在者の献血制限 緩和へ