- Microsoft、3Dモデリングソフト「trueSpace 7.6」無償公開
- http://internet.watch.impress.co.jp/cda/news/2008/07/25/20373.html
えー! これは大変なことですよ。もとはけっこうな値段だったソフトでしょう。
Googleもモデリングソフト「SketchUp」を無償公開してますが、こちらはどちらかというと形をどう作るか試行錯誤するのに向いていて、精密なモデリングをするソフトというイメージではない感じ。一方trueSpaceはモデリングだけでなく、レンダリングやアニメーション出力もできる統合3次元ソフトでしょう。
GoogleがSketchUpを買い取って無償公開したのは、「Google Map」や「Google Earth」向けに建物をモデリングしてもらって、みんなの力で地図上の3次元モデルを充実させてネという意図があった。
今回trueSpaceを買い取って無償公開したのはマイクロソフト。MSの地図サービス「Virtual Earth」向けに、trueSpaceを使って建物をモデリングしてネという話だ。
今までこれらのソフトは、体験版を配布して気に入ったら買ってくださいという商売をしていた。SketchUpももともとは7万円くらいだったはず。
CAD雑誌を作っていたころ、いろいろなソフトの体験版をCD-ROMに入れる特集を何度か担当したことがある。3次元CGソフトはもともと人気があるし当時はブロードバンドも今ほど普及していなかったせいか、体験版をまとめて入手できるというので手堅く売れたものだった。
でも今はこうやって、大きな会社がソフトそのものを買収し、自社のプロジェクトのために無償で公開してくれる。いい話なんだけど、正直とまどい半分という気分にもなる。
けっこうなお金を出してソフトを買って、毎年のバージョンアップのたびに「税金」とも揶揄されるアップデート代を支払うのが今までのソフト販売の主流だった。でもこういうのも変わっていくんだろうなあと思う。
そういえばATOKは、月に300円支払えばいつまでも最新版のATOKを使えるという「ATOK定額サービス」を9月に始めるという。
月額課金は、携帯電話を使っている人ならなじみがあるだろう。これもまた、ソフトの新しい売り方になっていくかもしれない。