ニンテンドーDS用のRPG「世界樹の迷宮」が今日発売になる。
ダンジョンのマッピングがすっかり自動になってしまった今、あえてDSのタッチパネルを使って手書きでするようになっていたりするそうだ。それに職業に「パラディン(聖なる騎士)」や「バード(吟遊詩人)」があるなんて、なんか昔のRPGみたいだぞ。いやいや、単に最近、重めのRPGを遊んでないせいか。
ほかにも、はるかな過去に「ウィザードリィ」をちくちくと遊んでいた者にとっては、気になるタームがたくさん出てくる。
インタビューで安易に「ウィザードリィ」という言葉を使ってしまって、後で少し不安になりました。自分は「ウィザードリィ」そのものを作るつもりではなかったからです。
ダンジョンを美しい樹海にしよう、と決めたのも、タッチパネルで手書きマップなんていう仕組みを入れたのも、仕様的には非常にハードな「うろつく敵」を入れたのも、日向さんにかわいいキャラクターを描いてもらったのも、古代さんにFM音源のサンプリングなんかをお願いしたのも、小森さんにスティーブ・ジャクソン風で、なんて言ったのも、新作として、1つ1つ慎重に取捨選択していった結果です。
= 世界樹の迷宮 = コラム#1 RPG好きの自分が欲しいもの(2006年7月7日)
「古代さん」はもちろん古代祐三で、FM音源のPCMでの再現にチャレンジしたりしているとのこと。どんな音に仕上がったかは「= 世界樹の迷宮 = コラム#4 おそるべきお詫び」で聴ける。うわーこの音、そして曲調。「イース」とか思い出しちゃう。
「スティーブ・ジャクソン」は往年の名ゲームブック『火吹山の魔法使い』(復刊:ASIN:4594049095)などの作者。
とか書くと、これは年寄りが「昔はよかった」というためのソフトのようだ。もし本当にそれだけなら、自分はこのゲームを遊ぼうとは思わない。最近は特に、「おおーこういうの懐かしいー」という理由でものを買ったり消費したりするのを戒めているから。
でも、公式サイトに書かれているコラムを読んでいくと、それだけにとどまらない魅力を感じるようになってくる。
RPGはやっぱり根っこをたどれば「確率と消費コスト」の「計算」の遊びです。
ドラマチックな言い方をすれば、あらゆる局面で「行こか戻ろかを考える遊び」です。
それが、もっとも理解しやすく楽しみやすいのが、「マス目」による「ダンジョンRPG」だった、というわけなのです。
この2つのシチュエーションを比べて想像してみて下さい。
- 長い通路の真ん中で強敵に出会う
- 10マスの通路の5マス目で強敵に出会う
ゲームとして刺激を感じるのは、後者だ、と自分は思います。
= 世界樹の迷宮 = コラム#3 君の3歩先に死がある。では、どうする?(2006年8月18日)
遊んでいる実感を得るための難易度。
ゲームにクリアさせて貰うのではなく、自分でクリアする遊び。
世界樹の迷宮Blog » DIFFICULTY(難易度)
早解きをおすすめするゲームではありません!
(中略)
分厚い本を毎日少しづつ読み進めていくような、
あなたの毎日の少しの余暇のお供にと作ったゲームです。
是非自分のペースで遊んで下さるとよろしいかと思います。
世界樹の迷宮Blog » 新納コラム4:楽しみ方/早解き禁止!
うーむ、なにやら今の自分でも懐古趣味だけにとどまらずに楽しめそうな気がするぞ。
と、いうことで買うかもしれません。「世界樹の迷宮」。
Amazonでは、画像はあるけど在庫切れの特典付きと、在庫はあるけど画像がない通常版の2種類があった。
追記:↓特典付きはもう品切れ