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「タイタニック」はいい映画

【元記事:「タイタニック」はいい映画:d:id:manpukuya:20060501:titanic

先週の土曜、BSでジェームズ・キャメロンの「タイタニック」をやっていた。女性向けの、小細工がない、正当な大作映画として潔く、そこがこの映画の魅力なのだと思う。

映画の冒頭、現代の様子として年老いたヒロインが出てくる。これは、「ヒロインはタイタニック号の沈没では死にませんよ、大丈夫ですよ」ということを観客に知らせることになる。劇中、現代パートに何度か戻ってくるのも、そのことをきっちり覚えておいてもらう目的があるのだろう。その結果、彼女は後半の沈没シーンで大変な目に遭うが、見る側は「でも最後には助かるし」と安心して感情移入し、ドキドキできる。

映画は3時間強ととても長い。前半が恋愛パート、後半が沈没パートにはっきり分かれており、また時間配分はほぼ均等だ。

まず前半に1時間半をかけて、ヒロインのロマンスを見せつつ、タイタニック号の豪華さをこれでもかと目に焼きつけさせる。そして後半ではロマンスの行方と同時に、前半でお腹いっぱいになるまでたっぷり見せられた豪華客船が、1時間半かけてゆっくりじっくり沈んでいく様子を描く。

この尺の長さがあるからこそ、ラストの悲壮感がいっそう引き立つようになっている。とてもわかりやすいし、変に小細工を入れないところがまたいいなあ、偉いなあと思うのだった。

金曜にBS2で放送されたドキュメンタリー「ジェームズ・キャメロンのタイタニックの秘密」も録画した。見るのが楽しみだ。