2か月くらい前に、BSハイビジョンでやっていたのを録画してあった。映画そのものは10年以上前に観たことがある。今見ても、やっぱりサム・ペキンパーはいいなあと思う。
特に「ワイルドバンチ」は、冒頭にタイトルが出て、馬に乗った男たちが鉄道会社の事務所へ入っていくまでのシークエンスがとてもとてもかっこいい。カットの途中で画面が突然白黒になって止まり、スタッフやキャストが出てくるあれ。アリとサソリと子供たちの組み合わせもかっこいい。さすがだよペキンパー。
この作品、ヒロインがいないのも特徴で、とにかく男くさい。俳優もすばらしい。淀川長治的に言えば「ウィリアム・ホールデン、渋いですねえ。アーネスト・ボーグナイン、かっこいいですねえ」。
もちろん、サム・ペキンパーならではのアクションシーンも十分堪能できる。スローモーションとモンタージュを組み合わせる「ペキンパー式」カット割りは、銃撃戦のスペクタクルと緊張感を大いに盛り上げてくれる。とってもバイオレンス。
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「ワイルドバンチ」は、サム・ペキンパーの代表作とされている。でも実は自分としては、「ガルシアの首」のほうが好きだったりして。
地味だけれど、なにかしみ入るものがあると感じた一本。あわせてどうぞ。
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