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ゾロリの次に読まれるもの

【元記事:ロリの次に読まれるもの:d:id:manpukuya:20060126:jidousho

偕成社の社長が語る、児童書の現状。その中で、「絵本→かいけつゾロリときて、その次になにを読ませたらよいか」が弱い感じ、という話が。以下引用。

絵本の後の「よみもの」のあたりが弱い印象。今だったらハリポタとか「かいけつゾロリ」とかがあるけど、じゃあ「ゾロリを読んだら次に何を?」というのが難しいんだそうだ。

知ったかぶり週報‐2006年1月26日(木) 勉強会続き。

「実はいま、そういうヤングな読者予備軍は次に『Deep Love』に行ってしまったりしてる気がするけど。」というのが「知ったかぶり週報」さんの見立て。

ゾロリの対象年齢がよくわからないが小学校の中学年から高学年と考えて、そのころ読むものというと…はるか昔の自分の場合なら「ルパン」や「ホームズ」、江戸川乱歩の少年探偵といった推理もののシリーズ(「マガーク探偵団」シリーズも面白かったな)、「野口英世」とかの伝記、あとジュブナイルSFなどが手近にあった記憶が。SFはベルヌ(『海底二万哩』『地底旅行』)やウェルズ(『宇宙戦争』『タイムマシン』)を子供向けにアレンジしたものや、星新一眉村卓など。ほかにドリトル先生や『モモ』、岩波少年文庫(『エミールと探偵たち』『クローディアの秘密』)も読むし、北杜夫の軽めのものもたくさん読んだな。って昔話はこれくらいにして。

さてさて、ゾロリの次の本は? 『Deep Love』は、読みやすそう〜なオーラを出していたことが、ふだん本を読まない多数派にうけたという話を聞く。とすると、面白いけどそういう層には親しみのないもの、それこそ星新一のような「おはなし」としての品質が高いものを、読みやすそう〜なパッケージで提供したらいいのかも。

Deep Love』層は文庫本ですら字の小ささで敬遠しそうだから、四六判サイズで字を大きめに。あとポイントは、さし絵を増やすこと。さし絵が多いとページが早く進む。そして「おお、もう半分読んだぞ」のような嬉しさを得やすい(逆の例はガルシア・マルケスの『族長の秋』。数十ページにわたる章ひとつに改行がまったくなく、読んでも読んでも進まないもどかしさで雰囲気を高めていた)。ともあれ、読書の達成感をお手軽に持たせるために、どんどん読める作りにするのは一つの方法のような気がする。

なんか長い割に中身がないですが、成長とともに本を読まなくなっちゃう人をなるべく減らしたい。

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ガルシア・マルケスについて書いた。