村上龍「13歳のハローワーク」120万部。天童荒太「永遠の仔」200万部。五木寛之「大河の一滴」253万部。驚異的なペースでミリオンセラーを連発する編集者・石原正康、44歳。渡辺淳一、山田詠美、村上龍、よしもとばなななど、10年以上の長きに渡り、信頼関係を築き続けている作家も多い。
(中略)
今、石原は、かつて「天国への階段」で大ヒットを生んだ作家・白川道に再び、書き下ろし長編小説を依頼中だ。しかし、クライマックスの執筆を前に、白川の筆が突然止まった。編集者・石原は、はたしてどんな手に出るのか・・・。綺羅(きら)星のごとき作家たちとの仕事の現場に密着。名物編集者の仕事術に迫る。
NHK総合・2006年10月12日 22:00〜22:44
茂木健一郎 クオリア日記: プロフェッショナル 仕事の流儀 石原正康
とのことで、すごい編集者の人が出てくるようです。チェックチェック。
それにしても、この紹介を読むだけでも、同じ編集者である自分の仕事とはずいぶん雰囲気が違うと感じる。文芸の編集者と、実用・ノンフィクション系の編集者では、原稿の扱いひとつとっても、仕事の進め方が変わってくる。
単に「編集者」といっても、仕事の形態は本当に多彩である。その一方、世間での編集者像というと、どちらかといえば文芸やマンガの編集者、あるいは雑誌の編集者が浮かびやすいと思う。そのいずれも、今の自分がしている編集の仕事とは、違うところがたくさんある。
でも、自分が誰かに原稿執筆をお願いするとき、著者さんの意識は世間での印象通り「作家」的になりやすい。もちろん、そのあたりの違いは、事前にいろいろお話をしておくのだけれど、説明が不十分だったりしてあとで反省することもある。
世間が考える「編集者」や「原稿執筆」のイメージと、自分の仕事の方法との違いをさらによく理解して、誰にもうまく説明できるようにしておこうと思う。
関連リンク
- 「ベストセラーはこうして生まれる (茂木健一郎の「超一流の仕事脳」):NBonline(日経ビジネス オンライン)」
- 番組とのタイアップ記事もあるのか。さすが日経。内容は上とほぼ同じ。
- 「TBS|がっちりマンデー!! 幻冬舎・見城徹の勝利方程式とは?」
- 「知ったかぶり週報 - なぜ出版社社員は「高給」なのか?」
- 出版社員が出版の本やページを読み、それにからんで「出版社とはなにか」について。