スペースシャトル「エンデバー」、土井隆雄宇宙飛行士と「きぼう」モジュールを載せて打ち上げ成功

打ち上げ中継はいつもヒヤヒヤしますが、無事に上がってよいことでした。

「きぼう」の部品は3回に分けて打ち上げられます。下は、「きぼう」組み立てミッションのロゴです(©JAXA)。

http://kibo.jaxa.jp/

星新一ショートショートのさし絵をよく描いていた、真鍋博みたいなタッチです。こりゃなかなかいいですねー。また各ロゴの最下部にはISSがシルエットで描かれており、これは各ミッション完了後の姿にきちんと描き分けられています。芸が細かい!

今回のミッションには土井隆雄宇宙飛行士が搭乗

さて、今回のミッション(STS-123)は組み立てフライト番号1J/A(日本とアメリカが関連する1番目のフライト)とし、部品の船内保管室(倉庫)が打ち上げられました。これの組み立てをISS国際宇宙ステーション)で行うのが、土井隆雄宇宙飛行士です。

ミッションを終了して地球へ戻ってくるのは、日本時間で「2008年3月27日の午前9時33分」と予定されています。

次回ミッション(5月26日以降予定)では星出宇宙飛行士が搭乗

STS-123の次はSTS-124(1J:日本関連の1番目のフライト)が予定されています。目標日時は現在、日本時間で「2008年5月26日午前8時26分」となっています。

このフライトでは、星出彰彦宇宙飛行士がシャトルに搭乗してISSへ行きます。そして、一緒に持っていった船内実験室とロボットアームを組み立てます。

ISS長期滞在開始ミッション(12月4日以降予定)

続いて、「きぼう」とは関連のないシャトル打ち上げ「STS-126(ULF2)」のあと、ISS長期滞在を行う若田光一宇宙飛行士が乗ったシャトルSTS-119(15A:アメリカ関連の15番目のフライト)として打ち上げられます。

この時は「きぼう」のパーツは打ち上げられません。打ち上げ目標日は、米国時間で「2008年12月4日以降」とされています。

若田宇宙飛行士はこのフライトでISSに残って、帰還するシャトルを見送ります。そして約3ヶ月間のISS長期滞在に入ります。

「きぼう」打ち上げの最終ミッション(2008年度内)

「きぼう」打ち上げの最終段階は、打ち上げ予定が「2008年度」となっています。

このミッションSTS-127(2J/Aフライト)では船外実験プラットフォームと船外パレットの部品が打ち上げられます。そしてそれらを若田宇宙飛行士が組み立てて「きぼう」を完成させます。

ミッションを終えた若田宇宙飛行士は、別の長期滞在クルーと交替し、このシャトルに乗って帰還することになっています。

「きぼう」の希望?

「きぼう」の組み立てと運用でちょっとつらいのは、うまく稼働したら稼働したで、年間数百億円の維持費がかかることです。JAXAの年間予算はいま1700億円なので、その何割かを確実に持って行かれてしまう勘定です。

かといって、途中でシャトルが事故を起こすなどしてしまったら、ちょうどいいとばかりにスペースシャトルの運用は打ち切られ、「きぼう」が完成しないことになってしまいます。これはこれで、それまでに使ってきた開発費がパーになってしまうというジレンマです。

「きぼう」ミッションは、日本が有人宇宙計画のノウハウを得る重要なチャンスです。しかし日本は本当に有人計画をやるんでしょうかね? 今はちょっと、本気度が低くなっているように思います。そして何年かしたら、いよいよ有人をやろうという雰囲気になるんでしょうか。ちょっと雲ゆきが怪しいように感じます。

いずれにしても、「きぼう」組み立てはやっと、いよいよ、ついに動き出したミッションですから、万事うまくいってほしいものです。

「きぼう」打ち上げ/組み立てミッションのストリーミングサイト

Windowsに専用ソフトをインストールしたIEでのみ、日本国内で視聴可能という厳しい条件をクリアした者だけが見られる、とっても貴重な映像だ!!!(特設サイト:「SPACE@NAVI-Kibo SPECIAL LIVE

それ以外のフリーダムを求める人は:「NASA - NASA TV

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