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99/08/10 (Tue.)−日食はめぐる

元記事:夜の記憶−99/08/10 (Tue.)−日食はめぐる】

この11日、ヨーロッパからインドにかけての広い範囲で皆既日食が見られるという。WWWにも「LIVE! ECLIPSE」というサイトがあって、皆既日食を生中継しようと待ちかまえている。
 ところで今回の日食、皆既日食になる範囲もあれば部分日食になる範囲もあるのだが、新聞紙上やWeb上の記事をいくつか読んでみたものの、「日本では日食にはならない」とはっきり書かれた記事にはとうとう出会わなかった。読者の立場に立ってみれば、「うちでは欠けるの?欠けないの?」という疑問は必ず出てくるはずであろうのに、そこに触れる記事が見つからなかったのはちょっと意外。
 東京では、2035年皆既日食が見られるという。2035年!自分の年齢に36を足してみて、あまりの現実感のなさに途方にくれてしまった。1963年に1999年へ思いをはせるようなもので、当時の人にはまさか今の日本がこんな状況になっているとは想像もつくまい。東京の皆既日食、その日の東京はどんな光を反射していることだろう。
 おまけ:日食といえば日本食堂なのだが、Yahoo! JAPANで検索した「http://www.nippon-shokudo.co.jp/」は「ドメイン名が見つかりません」。さらに調べると麦蕎乃驛…いやいや「驛乃蕎麦」なるサイト(ここ、徹底した旧かな遣いの風味が味わい深い)の「広域驛蕎麦業者」のページに「日食は98年に『日本レストランエンタプライズ』に社名変更した」という意の記述を見つけた。流転する日食である。