パソコンをとうとう自作した。なぜ「とうとう」なのかといえば、賢明なる読者諸君は覚えておいでだろう、今月の初めのThinkPad535Xを買ってしまったその日は、本来535Xを買う日ではなく自作パソコンのパーツを買う日のはずだったのだ。このときは535Xをうっかり見つけてしまい、すっかり人生設計が狂ってしまったがそれも今日で是正完了。あれこれ買い揃えたパーツを組み合わせれば、意外なほど簡単にパソコンはでき上がってしまうものなのだった。
自作がブームと言われ始めて数年たつ。最近はカメラ量販店でもパソコンのパーツを扱っているし、とうとう朝日新聞社からパソコン自作のムック本が出てしまうほどになった。このムック、最初のほうに「こんな人は、(自作は)まだちょっとやめておこう」という部分があって面白い。いわく、
- パソコンを使ったことがない
- ソフトのインストールをしたことがない
- メモリー、HDドライブ、CPUのうち知らない単語がある
- パソコンの仕様表(スペック表)を見ても、性能がわからない
- トラブルは他人に解決してもらいたいと思う
確かに、いくらなんでもこういう人たちには自作は無理だろう。それに、上の条件を満たすなら誰でもパソコンを自作できるわけではない。ただ、いきなりすべて自作するのは難しくても、拡張カードの増設や交換、メモリの増設、ハードディスクの増設など、今使っているパソコンのケースを開けて内部にアクセスする作業はいくつかある。こういった作業は、パソコンの動作原理についての知識も深めてくれるから、本や詳しい人のアドバイスを参考に挑戦してみるとよいと思う。
えーでは、メモを兼ねて今回作ったマシンの型番などを。詳しくない人も「ふんふん」なんつって眺めてみれば、わかる単語もあるだろう。
- ケース:GROWUP CS-618HX
- CPU:Celeron 300AMHz
- マザーボード:AOpen BH6
- メモリ(RAM):PC100 SDRAM(CL=2)64MB
- ビデオカード:AGP-V2740(Intel740:8MB)
- ハードディスクドライブ:Quantam 4.3GB
- フロッピーディスクドライブ:Mitsumi 2mode
- CD-ROMドライブ:24x
今回は、知人から譲ってもらったパーツもいくつかあったおかげで、以上を5万円台で揃えることができた。キーボード、マウス、ネットワークカード、サウンドカードは今まで使っていたものを流用。今後の展開予定としては、CD-Rなんかいいねえ。もちろんメインマシンはMacintoshのままですが。
それにしても、今月になるまで我が家の最速IntelプロセッサはDX2/66(DX2は、今出ているPentiumIIIの前に出たCeleronの前に出たPentiumIIの前に出たMMX Pentiumの前に出たPentium Proの前に出たPentiumの前に出たDX4の前に出たCPU)だったのに、ThinkPadを買ったらいきなりMMX Pentium 200MHz、今回の自作でさらにCeleron 300AMHz(CeleronはPentiumIIの廉価版)までジャンプアップである。Celeronの速さを実感するために、まずはフリーセル。速い、速すぎる。わからない方にはわからない話ですいません。