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3Dプリンタに冷却ファンを追加する

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自作したデルタ型の3Dプリンタ「K800」にワーク冷却用のファンを追加した。写真に向かって左側がホットエンドの冷却ファン。右側が今回増設した、造形物を冷却するシロッコファンである。特にPLA樹脂を出力するときは風を当てて、出力物をすぐ冷やしてあげるとダレにくくなってよい。

もとにしたデータはこちら。

SketchUp用のデータも公開されていたのでSketchUpで読み込んでK800向けに編集していったが、細かい調整の段階に入ると面の穴をふさげないところがあちこち出てきた。使い慣れないソフトだと、こういうときどうしたらいいのかわからない。結局ふだん使っているDesignspark MechanicalにSTLデータを読み込んだ。読み込んだSTLはそのままでは編集できない。STLデータをなぞるようにモデリングし直しつつK800用にアレンジした。

こんな感じになった
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ワーク冷却用のシロッコファンAmazonで買える「アイネックスRSF-04」を使う。

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アイネックス pci ファン スロット取付型PCシステムクーラー RSF-04

アイネックス pci ファン スロット取付型PCシステムクーラー RSF-04

K800のキットについてきた25ミリ径のホットエンド冷却用ファンはうるさいので、40ミリ径の静音タイプに交換した。25ミリのファンはアキバでもあまり売っていないが、40ミリなら自作系の店で選び放題である。

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作ったデータを3Dプリンタで出力し、ファンを組み込んでこうなった。

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ファームウェアを書き換えて、新しい冷却ファンは無事ヒューンと回るようになった。

PLA樹脂の出力では特に問題はなかったが、ABS樹脂を出力するときは風量を100%にしたらノズルが冷えすぎて詰まってしまった。ABSはあまり急に冷やすと収縮が大きかったりもするから冷やすのはほどほどに。

ここで出力結果の比較写真を載せて「どうですきれいに出てるでしょう」とやりたいところだが、すいませんいいのがなくてそこは省略です。

完成したデータはThingiverseにアップロードした。

(6月17日記)