自転車用のライトを100円ショップで買ってきて工作しGPSホルダーにしている。
- そのときの日記:新しい自転車が来た(d:id:Imamura:20120406:bicycle)
せっかく3Dプリンタがあるのだから、このライトのマウンタにぴったりとはまるGPSホルダーを作りたいと考えた。
3Dプリンタの使い道のひとつがこのような、AにBを取り付けるためのアダプタ作りである。
GPS側のマウンタは自分でノギスで測ってモデリングしてもよいが、eTrexを装着できるホルダーならすでに誰かがモデリングしているだろう。Thingiverseを探してみたらすぐ見つかった。
- Mini Garmin Etrex mount by Ktronik - Thingiverse(http://www.thingiverse.com/thing:139086)
これは自転車のハンドルなどのバーに、タイラップで直接くくりつけるタイプのマウンタである。これをくくりつけるバーとGPSの向きの関係に応じて2種類のモデルがアップロードされている。これを使わせてもらうことにした。
ThingiverseにアップロードされているのはSTLファイルで、多角形の集合として3次元モデルを表現している。面を移動したり角を面取りするといったCAD的な編集はできないが、DesignSpark MechanicalやAutodesk 123D Designなどの3次元CADソフトに読み込んで、ほかの形状とのブーリアン演算(一部を切り取るなど)はできる。
まず3次元CADソフトで、100円ライトのマウンタに装着する形状を作る。今回はDesignSpark Mechanicalを使った。123D Designは3次元CADの入門にはとてもよいが、入出力できるファイル形式に制限があるしいったん作った形状の修正は自由度が低い。
- DesignSpark Mechanical » DesignSpark(http://www.rs-online.com/designspark/electronics/jpn/page/mechanical)
次に、Thingiverseからダウンロードしてきた3次元モデルのうち、eTrexを装着する部分だけを残して上の形状と合体させた。
これを3DプリンタのReplicator 2で出力して100円ライトのマウンタに取り付ければ、そこにGPSを装着できるようになる。
- 出版社/メーカー: トンボ(Tombow)
- メディア: オフィス用品
- この商品を含むブログを見る
今回から出力テーブルにスティックのりを塗ってみた。造形物が出力テーブルからはがれにくくなるという。効果はなかなかで、底面の反りはさらに小さくなった。
ライトのマウンタ、GPSの装着部ともぴったりはまり、すっきりといい感じになった。
これでよし。
(本当をいえば裏ぶた全体を含めて薄くモデリングし直したい。eTrex 30の裏ぶたはこのマウントのせいでずいぶん分厚く作られている。裏ぶたがそのままライトに取り付けられる形状にできるはず)
DesignSpark Mechanicalの疑問
DesignSpark Mechanicalを使っていて、オブジェクトを拡大/縮小する方法がわからなかった。
オンラインヘルプではここに一応書いてある。
- DesignSpark Mechanical Help - 移動(http://help.spaceclaim.com/dsm/2012.1/ja/Moving.htm)
「ソリッド、サーフェス、スケッチの片側を移動すると、オブジェクトの拡大または縮小が行われます」というのがよくわからない。
わかる方、Twitterなどで教えて下さい→@yimamura
追記:わかりました。「プル」の中にあった。オブジェクトを選択してモデル表示ペインの左上に出るアイコンの中に「スケーリング」的なオプションがあった。STLの拡大/縮小はできないがDesignSpark Mechanical内で作ったオブジェクトはここで拡大/縮小できた。
追記:「消えいろPIT」よりも「シワなしPIT」?
- なんでも作っちゃう、かも。 ABSプリント時の反り対策(http://arms22.blog91.fc2.com/blog-entry-544.html)
こちらは上の「消えいろPIT」ではなく「シワなしPIT」をおすすめ。コメント欄で「スティック糊を塗った後にエタノール(無香料の消臭スプレーで良い)を吹きかけると溶けてイイ感じに薄く均一になります」とも。
トンボ鉛筆 スティックのり シワなしピット G PT-GAS
- 出版社/メーカー: トンボ(Tombow)
- メディア: オフィス用品
- クリック: 1回
- この商品を含むブログを見る
(10月1日記)