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3Dプリンタのエクストルーダのアームを交換

デルタ式3Dプリンタ(K800)のキットが採用しているエクストルーダ(樹脂送り装置)はアームにかかる負荷が大きく、破損してしまうことが多いと聞く。

当初の組み方
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(今見るとドライブギアの取り付け位置が奥すぎる。解決方法はこんど書きます)

これはベアリングの軸部分がいわゆる「片持ち」になっていて、アームの軸部分に対してひねる力がかかってしまうからだろう。

そこでこんなものをモデリングしてみた。

ベアリングを両側から支えるアームとそれを支えるパーツ
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K800で出力してもいいのだけど、ちょうどShapewayshttp://www.shapeways.com/)が送料無料キャンペーンをやっていたので出力を依頼した。Shapewaysは3Dプリントサービスで、日本での同種のサービスはDMM.make(http://make.dmm.com/print/)がよく知られている。出力にかかる金額は、Shapewaysが送料無料でないときとDMM.makeがだいたい同じである(DMM.makeはいつも送料無料の代わりに出力費用が高め)。Shapewaysは年に数回送料無料キャンペーンを行う。安く出力したいが急がないデータがあったら、とりあえずユーザー登録だけしておくとセール時に案内メールが届いてよいだろう。

こういう箱で届いた
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取り出した中身(右側)
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これで出力費は10.97ドルだった。

K800で出力した左側と比べるとプロの出力サービスは精度が桁違いで、アームの2つのパーツを組み合わせる穴のクリアランス(遊び)は0.2ミリではスカスカだった。0.1ミリでスコッとはまる。きつくはめたいときはクリアランスを0.05ミリとかにするのがいいかも。

組み付けるとこうなった
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いい感じで機能している。

モデリングしたパーツはThingiverseに上げた。

上の説明ページには、ShapewaysやDMM.makeなどの出力サービスを使うリンクも作ってある。(こちらに手間賃が少し入るようになっています。なるべく安く上げたければお手数ですがダウンロードしたデータを自分で出力サービスに送ってください)

(2月16日記)