3Dプリンタの出力で1層目の食いつきをよくする「BuildTak」というシートをボンサイラボから買った。今まではReplicator2の造形テーブルにマスキングシートを貼って、スティックのりの「しわなしPIT」をぬりぬりしていた。これも悪くはないが、何度か造形すると造形時にマスキングシートがテーブルからはがれやすくなってくる。そうなるとシートを交換することになって手間がかかるしコストパフォーマンスもよくない。このBuildTakなら数回の出力で交換ということはないだろう。
Bonsai lab|Bonsai Selection
- PolymakrのPLAとの相性が特に良い(冬の時期のベッドにフィラメントが付きにくい悩みを解消出来ます)
- HIPSやPETフィラメントでも問題ありませんが、付きすぎるのでオブジェクトを剥がすときに注意が必要
- ヒートベッドを使用する場合には、直接ヒートベッドには貼らず、取り外しが容易にできるよう、超薄の熱伝導製の板(銅板等)を用意してBuildTakを貼るようにしてクリアランス調整も行います。
- ヒートベッドで使用する場合はBuildTakによって付きがよくなるので、例えばABSフィラメントを使った場合、ベッドの温度は60℃くらいで良いです。(季節によって+-10℃程度は調整してください)
- BuildTakにケープスーパーハード(花王)をスプレーすると、ヒートベッドが無くてもABSフィラメントが使えます。ただし、大きくて薄い造形の場合Raftをつけないと反る場合があります。
BuildTakを造形テーブルに直接貼ってしまうと出力物をはがすのが大変で、銅板など薄くて平らな板にいったん貼りつけてからクリップでテーブルに取り付けるとよいとのこと。ホームセンターで買ってきたのは銅板ではなく安いアルミ板。大きさ200×300ミリ、厚さ0.5ミリで400円くらいだった。
さっそくPLAで出力してみた。1層目はよくくっついている。
出力物はダイソーにある、刃を収納できるスクレイパーを使うとテーブルからはがしやすい。PLAだからかものすごくくっつくということはなく、これならいったんアルミ板に貼る必要もなかったかも。
ABSでの出力を試すとき、造形テーブルに吹き付けるヘアスプレーは「ケープ3Dエクストラキープ」にした。ハードさがケープスーパーハードと同じ程度のヘアスプレーで、「3D」とあったのでなんとなくこっちを選んだ。
(それにしても、3Dプリンタにヘアスプレーという組み合わせを初めて見つけた人はどういう発想だったのだろう)
これをしばらく使っていると、ヘアスプレーの成分がBuildTak上に残るようになってきたと感じる。アルコールをシュッとスプレーしたらしばらくの間粘着力が戻ってきていた。何度かヘアスプレーを使ったあとなら、アルコールがヘアスプレーの代わりになるようだ。これは低コストでよい。
とはいえABSは気温が低いと反りが大きくて実用的ではなかった。出力時の反りを防ぐにはヒートベッドが使われるが、Replicator2にはヒートベッドがない。だからReplicator2が公式にサポートしている素材はPLAのみである。ヒートベッドが欲しい。もしくはヒートベッドつきの3Dプリンタが欲しい。
- 出版社/メーカー: 花王グループカスタマーマーケティング株式会社
- 発売日: 2013/03/04
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
- 出版社/メーカー: 花王
- 発売日: 2013/03/04
- メディア: ヘルスケア&ケア用品
- この商品を含むブログを見る
関連リンク
- 3Dプリンター用シートのBuildTakはReplicator 2Xにもオススメ! (前編)(http://yasurigake.com/buildtak_riplicator-2x-1/)
- 3Dプリンター用シートのBuildTakはReplicator 2Xにもオススメ! (後編)(http://yasurigake.com/buildtak_replicator2x-2/)
(2月5日記)