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Maker Faire Tokyo 2014で図らずも表面実装に初挑戦

11月23日と24日にMaker Faire Tokyo 2014(ハッシュタグ#mft2014)が開催された。

今回は主催のオライリーから依頼されて、出展者紹介の事前記事や開催中にアップする見どころ紹介記事を書いた。

こういう仕事もするけれど見て回るのも実に楽しい。今回の会場はとうとう東京ビッグサイトである。多摩川の河原に始まってインターナショナルスクールの体育館、多摩美東工大日本科学未来館と移ってきてついにゴールしたという感じ。

会場で面白いと思ったもの。

包丁でたたくとセンサーが反応して…と誰でも想像するが、実は手元のボタンを自分でタイミングよく押しているだけという脱力工作。しかしインパクトは抜群である。品モノラボの作品。

下は岩崎修さん製作の「ライトイルミネーションオブジェ」。SDカード内の画像を8×8ピクセルのフルカラーLEDでぼんやりと表示する。

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たぶんこれ、自分が撮った写真を流している時が一番面白い体験になると思う。最近のデジカメはスマートフォンのカメラも含めてよく撮れすぎるから、この写真はあれだろうかと想像するのがかえって新鮮に感じる。記憶の曖昧さのようなものが現れている。

もしかしてこれは、自分がぼんやりした写真をiPhoneで撮るのが好きなのと関係があるかも。

作例
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もちろん専用のアプリを使ってもよい。(下のアプリは有料だが以前は「Tadaa 3D」というのがあった)

Tadaa SLR

Tadaa SLR


あとエッグランディングチャレンジにもチャレンジした。

材料はこちら。

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2メートルほどの高さから落として卵が割れないしくみを15分で工作してみましょうというもの。

イデア出し=設計だけではダメで実際に制作しなければならないところがゲームとしての面白さを引き立たせている。設計がよくても施工がダメだとうまくいかない。しかも時間制限があるからなおあわててしまい精度が下がる。

こんなのを作ってみた。下半分がショックアブソーバーとして機能するといいなあ。

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自分程度のアイデアなどすでに出ているだろうと思ったら「この考え方は初めて見た」とインストラクターの人に言われた。意外。

そして結果は…こうでした。

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重心が高すぎて着地時に倒れてしまい、ショックアブソーバーが機能しなかった。

結果は残念だったけれどこれは面白い! みなさんもどこかのイベントで見かけたら、恥ずかしがらずにチャレンジしてみるといいと思う。

会場で買ったのは、ちっちゃいものくらぶの低価格Arduino互換機「ちびでぃ〜の」キットと、SilriumのUSBキーボードリレーキット。ああついにArduinoに手を出してしまった。電子工作には取り付くしまがないとか、こないだ書いたばかりなのに。

しかもキットなので自分ではんだづけをしなければならない。

家にあるはんだごてで大丈夫だろうか。秋葉原のはんだづけカフェに行こうか。

などと考えていたがUSBキーボードリレーキットでもっとハイレベルなことになった。

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USBキーボードリレーキットは、WindowsパソコンのUSBに差してキーボードのキーを押すと、それに合わせてリレーがカチカチ言ってメカニカルキーボードの気分を味わえるというもの。気持ちよさそう。こちらもキットなので自分ではんだづけする。しかも表面実装パーツがたくさんある。基板の穴に部品の足を通して…というのではなく、1〜2ミリしかない小さなパーツをピンセットで置いていくタイプのはんだづけである。キーボードリレーをぜひ使ってみたくて買ってしまったが自分に作れるだろうか。その場でインストラクターつきではんだづけできるとのことで、ぜひにとお願いした。

温度調整機能つきのはんだごてを使い、予備はんだをしつつ極小パーツを取り付けていく。このSilriumの目玉商品はLEDクロックで、これも60個の極小LEDを一つひとつ手作業で表面実装していく。一度これの製作ワークショップを開催したところ、数時間かかっても完成しない人が続出だったとのこと。表面実装はそもそも技術が必要な上、初心者がいきなり一気にやろうとしても集中力が続かないだろう。

USBキーボードリレーは部品数こそ多くないが、表面実装のはんだづけなどもちろん初めてである。一つはんだづけするごとに「ふうー」とため息が出るが、細かなパーツを吹き飛ばさないよう気をつけなければならない。きちんとはんだづけされているか、チェックしてもらいつつ進めていく。最初こそはんだをつけすぎて吸い取り器のお世話になったが、そのあとは的確な指導のおかげでだんだんうまくなってきて、ある程度進んだところで閉会時刻となった。続きははんだづけカフェだな。

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そのほか、会場で撮影した写真は以下にある。

豆腐関係の写真がたくさん混ざっているのは隣の会場で「豆腐&大豆食品フェア」をやっていたから。

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MFTはMaker Faire TokyoではなくMaker Faire Tofuの略称なのではと噂が流れるくらい、Maker Faireに来た多くの人が豆腐のほうにも流れていた。豆腐フェアでは大豆関係食品がたくさん売られていて、閉場間際だとどんどん半額とかになっていた。

豆腐はさておき、Maker Faire Tokyoはそろそろ一日で回り切るのが難しい規模になってきた。今回は仕事もあって2日間通ったが、そのうち掘り出し物を探してぶらぶらするのでは味わいきれなくなるだろう。

関連リンク

過去のMake: イベント

(1月16日記)

追記:次回のMaker Faire Tokyo