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Maker Faire Tokyo 2015は文化的成熟があったかも

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前回のMaker Faire Tokyoは11月末だったから、今回は約9か月とけっこうなペースでの開催になった。前回に続いて今回も、注目の出展者やイベントを紹介する記事を書いた。全部で4本。

東京ビッグサイトへ移った前回からさらに会場が広くなり、通路は余裕がある。

会場を回ってみると、今回は見せ方がしっかりしている展示が増えたように感じた。

上で記事を書いた「Geoph」はインターフェースがこなれているしデータ作成や転送といった部分も扱いやすく仕上がっている。この方の展示はほかもなかなかよかった。

たとえばキッチンタイマー。指でくるくる回すと時間が増えていき、軽い力でパタンと傾きを変えるとカウントダウンが始まる。冷蔵庫につけたまま、濡れた手でも扱える。

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こちらは離れた2つの家にそれぞれ家の模型を設置する。一方の家で電気をつけると、もう一方の家に置かれた模型も点灯する。

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基板むき出しみたいな展示が多い中、このこなれた実装、仕上がり感はとてもよい。

昔のMake: Tokyo Meetingですごく好きだった「エスパードミノ」を思い出す。

Esper Domino from jarashi on Vimeo.

これを見たのは2009年の第4回Make: Tokyo Meetingだった。

Geophもエスパードミノも、技術的にすごいところがすごいのではなく、アイデアを技術でまとめるその統合力がすごいと感じた。

今回はほかにたとえば、ライトセイバージェダイゲームというのもよかった。単に「ライトセイバーを作りました」ではなくて、ちゃんと来場者が楽しめるように作り込んでいる。

「論文まもるくん」も同様で、これも動作タイミングなど細かく調整したという。これを紹介する短い動画が9000以上もリツイートされたのは、動きの面白さがうまく伝わったからだろう。

ほかに面白かった展示。

なぜ作ろうと思ったのかというと「ほかの工作の気分転換」(そ、そうなんだ…)、つまようじスーパーマリオ。1本が2×2ピクセル相当。

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スーファミ版のストIIをAIに画像認識させて対戦できるようにしたもの。コマンド入力がとても速くて失敗もないので昇龍拳がすごく強いとのこと。

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FM-7をUSBキーボードにしたもの。

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Raspberry Piのケースを寄木細工で作ったもの。ふたを閉めるとすぐには開かなくなるようになっている。販売するとしたらいくらがいいかをアンケートしていた。

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駐輪場で自分の自転車の場所がわからなくなったときのためのビーコン。

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上下に腕がある6軸の3Dプリンタ3Dプリンタとしては3軸あれば十分のところ、造形速度を上げられるのではとこうしてみたとのこと。しかしこういう技術的チャレンジの自作ものは珍しい。ほかの展示でも3Dプリンタはかなり浸透していて、わざわざそのことを前面に出したりしていないものが多くなっていた。

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キッズコーナーの様子。今回は親子連れが今までにも増して多かったと感じた。

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そのほかたくさん楽しいものがありすぎて、とても紹介しきれない。

下の写真は展示ではなく閉場後の懇親会の様子。

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写真手前のビールサーバーの調子が悪くて係の人が見ているところ。面白いのは懇親会の参加者=出展者がみんな文句ひとつ言わず、ビールサーバーを扱う手つきをじっと見ていたこと。この人たちはいまビールサーバーをうまく使う方法を探っている、つまりビールサーバーをハックしようとしている。ここにいるのは全員まごうことなきメイカーなのだ。

当日の写真

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過去のMaker Faire Tokyoレポート

makezine.jp内の記事リンク集

ほかのメディアの記事

これだけでなくもっとたくさんあると思いますが、見つけたものをとりあえず。

追記:翌年のMaker Faire Tokyo