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『理科の授業づくり』と仕事で得られる経験について

東京書籍から『小・中・高一貫カリキュラムへの改革を先取りした理科の授業づくり』が発売されました。この本では、編集のお手伝いとDTPを担当しました。

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これは先生向けの本で、物理や生物といった科目の具体的な授業例だけでなく、小中の学校連携についてや博物館の利用、海外のカリキュラムの紹介なども盛り込まれています。

DTP制作の仕事は久しぶりで、知識はQuarkXPress 4.1で止まっています。InDesignを使うのはほぼ初めてでしたが、それまでの蓄積があったためこなすことができました。もちろん仕上がりはプロとして恥ずかしくないものになっています。

初めてのソフトでも一度仕事で使うと本当に上達が早いです。昔の会社で簡単なCG画像を作ることになったときのことを思い出します。CGを作りたくてソフトを手に入れ解説書まで買ったもののずっとほったらかしだったのが、仕事で使うとなると目的がはっきりしているためどんどんマスターしていきます。結局仕事で使った3日間で、ソフトを使わなかった3年間をはるかに上回る知識を手に入れたのでした。

ある人にこの話をしたら「素振りをいくらやってもなかなか身につきませんからねえ」とうまいことを言っていました。

DTPの経験は大学で新聞を作ったときからで、当時としてはけっこう早い導入でした。単にコンピュータでのデザインに興味があって手を出しただけなのに、そのときの経験が最初の就職につながり、さらにめぐりめぐって今のこの仕事に結びついたのだから不思議なものです。

今回のこの仕事で、DTPのスキルを更新できて感謝しています。DTPもできる編集者という立場が今後どのくらい役に立つかはわかりませんが、少なくともそういう形で仕事ができるようにはなりましたし、そういう要請があればためらいなく手を挙げることができるでしょう。