無洗米とHDDレコーダー

車検が迫っている。お世話になっているディーラーから「車検の見積もりをしたらお米5キロを差し上げます」というハガキが届いた。見積もりだけでもよいならと行ってきた。

我が家はずっと無洗米なので無洗米をもらえるといいなーと思いつつ、もらえたのはやっばり普通の米だった。

しかしここは無洗米をプレゼントするのがいいと思う。今からそのへりくつを述べます。

プレゼントはケチらないのがよい

このディーラーに限らず、車の販売店は客寄せにいろいろプレゼントをする。そしてそれは普通に買うのと比べると品質はあまり考えられていない…はっきり言っちゃうとしばしば低品質である。

以前ティッシュをひと箱差し上げますというのでもらったらこれがゴワゴワで、鼻をかんだらヒリヒリしたことがあった。しかも妙に早くなくなったところを見ると、箱に入っているティッシュの枚数も節約されていたように感じる。

こういうものだともらってもうれしくない。なにももらわないほうがまだましで、こんなものをもらうためにわざわざ…みたいな気分になってしまったりしてお店への心証が悪くなる。

そして先日、同じディーラーでやっぱり箱ティッシュをもらった。そうしたらこれがゴワゴワではなくて、普通のティッシュの品質なのですね。これはうれしい。普通だけどうれしい。

いやこれは前回悪かったのが普通に戻っただけではないか。とするとこれは「DQNの席譲り問題」だろうか。普通の人が席を譲るより、一見不良な人が席を譲る方がよりよいように感じてしまう。マイナスがゼロに戻っただけなのに、もともとプラスの状態よりもよく感じてしまうというあれか。無精ひげをたまにそると過剰にさっぱりしたように感じるが、無精ひげをためないほうが本来よい。その手の話だろうか。でもまあ、今普通であることが大切で、それをことほぐのがよい。そういうことにしよう。

だからプレゼントはケチらないのがよい。つまり普通の米より無洗米をあげるほうがずっと心証がよくなる。

使うまで便利さがわからないもの

普通の米しか使ったことがない人は「そんな無洗米なんて。米をとぐのは別に大変じゃないし」などとおっしゃる。

一方、無洗米を使ったことがある人は普通の米になかなか戻れない。一度使うと意外なほど便利だとわかるのだ。

ちなみに、米のとぎ汁を下水に流すのはあまりよくないらしい。むしろ無洗米を作る過程で一括処理されるほうが環境にやさしいと聞いたことがある。そういう面からも無洗米は推進されるべきなのだった。

そしてHDDレコーダーである。ビデオデッキしか使ったことがない人は、HDDレコーダーの便利さをなかなか理解できない。HDDレコーダーならテープの交換がいらず、30秒スキップがワンタッチでできて、録画中でも再生できる。使ってみるとテレビとの関わりがすっかり変わるほどのインパクトがある。

しかしテレビを録画するといえばテープを交換したり早送りや巻き戻しをしたことしかないと、そう言われても実感がわかない。テレビ番組の録画方法として、ビデオデッキ的な方法しか発想できないのだ。

ことほどさように、世の中に便利なものがあっても人間の先入観はなかなかがんこだ。新しいものを取り入れる心理的障壁は我々が思う以上に高い。

そこでプレゼントである。興味がないものをもらったが使ってみたら意外とよかった、という体験は誰にもあるだろう。無洗米をプレゼントすれば、今まで普通の米しか使ったことがない人でも便利さがわかる。すでに無洗米のとりこになっているご家庭ではもちろん、普通の米をもらってちょっと残念に思うこともなくなる。米屋さんとしても、ちょっとお高い無洗米を買ってもらう方がたぶんよいだろう(実際どうなのか知りたい)。ディーラーのプレゼント用にする無洗米はやや安く卸してもよいのではないか。

だからプレゼントは普通の米より無洗米がよい。というへりくつでした。

(5月31日記)