先日、こんなツイートをした。
NTT引っ越しの最終定理:電話の引っ越しの申し込みはWebからできるが面倒でも0120-116-576(9時から21時、年末年始のみ休み)から手続きしたほうがよい。証明:NTTから驚くべき連絡が来たがそれを書くには140字では狭すぎる。こんど日記に書きます。
— 今村勇輔 (@yimamura) September 27, 2011
引っ越しに際して、電話の移転手続きをWebから申し込んだのだった。
- →電話のお引っ越し|電話トップ|Web116.jp|NTT東日本(http://web116.jp/shop/iten/iten_00.html)
翌営業日にメールが届いた。これが引っ越しの9日前。
メールの内容は「いま申し込みが多くて、手続きについてNTTから連絡するのに1週間くらいかかることがある。急ぎの方はこちらのフリーダイヤルへ」といったものだった。
今回のお申し込みについてですが、誠に恐れ入りますが只今受付が大変混みあっており、
工事の準備が整い次第順次ご連絡をさせていただいている状況でございます。
お客様のお手続きにつきましてもお申し込み頂きましてから約1週間程度でご連絡させていただきますので、もうしばらくお待ち頂けますよう何卒よろしくお願い申しあげます。
尚、お急ぎの場合は下記のフリーダイヤルへご連絡いただきますよう宜しくお願いいたします。
お問合せ先フリーダイヤル
0120−116−576
※受付時間:午前9時〜午後9時 (年末年始を除く)
1週間で連絡をもらえるのなら、9日後の引っ越しには間に合うだろうと考えた。
そして8日後、つまり引っ越しの前日、NTTから電話がかかってきた。
話をまとめるとこういうことだった。
- いま移転手続きが多い時期で、電話の移転工事が引っ越しの日に間に合わない
- 最短の工事日は引っ越しの1週間後
な、なにを言っているのかわからねーと思うがおれも何をされたのかわからなかった…。頭がどうにかなりそうだった…催眠術とか超スピードとか、そんなチャチなものじゃあ断じてねえ。もっと恐ろしいものの片鱗を味わったぜ…。
Webからの申し込みの際、引っ越しの日はあらかじめ伝えてある。9日後に引っ越すという連絡が遅すぎることは社会通念上ないだろう。わたくしはNTTと電話契約をしている。電話を使えない日が出ないようにするのはNTTの義務ではないのでしょうか。工事が立て込んでいるというNTT側の理由で開通が遅れるというのはどうなのか。
引っ越しから1週間もの間固定電話が使えないのはさすがに困る、という話をしたら「ボイスワープ」があるという。こういう話だった。
- 固定電話にかかってきた電話を携帯電話などに転送できるのが「ボイスワープ」。月額525円。数日間だけ使うなら日割り計算される。
へえーそれは便利ですねぜひお願いしますってそんなわけあるかー!
つまりNTTは、こちらがあらかじめ通知してあった引っ越し日には電話を移転できない、その間電話転送サービスを使うならそのぶんはきっちり払ってね、というのだった。「これをお使いになるお客様もいらっしゃいます」ってそりゃ仕方なく使う人はいるだろう。じゃあNTTは引っ越しの連絡を受けたらしばらく放っておいて、ぎりぎりになったら「引っ越しに間に合わない、ついてはボイスワープをいかが」と勧誘すればいいのではないか。そんなことはしないというだろうか。でもそれと同じことを言っているんですよ、親方日の丸のNTTさん。
おまけに、上のメールを受け取ってすぐに電話で連絡していたら、引っ越しに間に合っただろうという。つまりWebからの申請は工事の申し込みではない。単に「電話を移転したいので連絡してほしい」という意思を伝えるだけのものなのだった。だったらそのことが誰にでもわかるようにしておいてください。
現状は、引っ越しの前日に「電話を移転したい」と連絡したのと同じ扱いになっている。それなら、開通が引っ越しの1週間後になるというのはわかる。でも「工事の準備が整い次第順次ご連絡をさせていただいている」という文面で、自分が「急ぎの場合」に該当するかどうか判断できるだろうか。9日後の引っ越しに工事が間に合わないとして、NTTがそのことを知っても放っておくと思うだろうか。「もうしばらくお待ち頂けますよう」とあってもなお、他人の都合を押しのけるような電話連絡をするべきだと思えるだろうか。
つまり、NTTは顧客の電話がつながらない期間が出てもあまり頓着しないのだな。
さらに「それでネットはどうされますか」ときた。そうか、電話がつながらないということはネット回線もつながらないということだ。引っ越して1週間もの間ネットを使えなかったら死んでしまう。今どきそんなのないでしょう。
結局、「なるべく早く工事できるよう調整します」ということでいったん電話を切った。そして引っ越しから3日後の工事ということになったのだった。そのときも「お客さんが無理を言うからがんばりました、すごいでしょう」的なニュアンスだったのがまたなんとも。最初に電話をしてきた人と工事日を伝えてきたのは別の人だったので、こちらの事情は知らないのかもしれないが、そういう申し送りができないしくみだとしたらそれはそれで組織として問題がある。
ともかく、引っ越しから3日間は固定電話を取れないことが確定した。引っ越し先は近所で、旧居の引き渡しは引っ越しの2日後に設定してあったから、引っ越しの際に電話は旧居に置いていった。引っ越しの前後は電話連絡が多い。留守番電話の応答メッセージに「急ぎの方はこちらへご連絡ください(携帯電話の番号)」と吹き込んでおくことで、連絡が取れず大変な事態になるということはなかった。
新居で3日間使えないネットについても、寝室の窓際に行くと誰かのFONが見つかった。線は細いがメールのやり取りくらいならなんとかできた。助かりました。持つべきものはFONアカウント。
というひどい目に遭ったので、次に引っ越すときは面倒でも、Web116を使わず電話で連絡しよう。結局そのほうが話が早く通るようだから。