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「スーパーメガスターII」の2200万個の星空を堪能する

千葉県立現代産業科学館(http://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/)では今週末の23日(日)まで、プラネタリウムメガスター」の上映が開催されている。去年も同じ上映があったのだけれど結局行けず、今年こそはと昨日行ってきた。最寄り駅は本八幡です。

スーパープラネタリウムMEGASTARメガスター)」シリーズのオフィシャルサイト|ニュース|世界最高峰「SUPER MEGASTAR-II」 千葉県立現代産業科学館で夏休み上映
http://www.megastar.jp/news/200907/041824.php

今回設置されているのは、メガスターの中でも最多の恒星数を誇る「スーパーメガスターII」である。投影する恒星数は実に2200万個。日本科学未来館に常設されている「メガスターIIコスモス」は恒星数560万個だから約4倍! というと計算は正しくてもたぶん語弊があって、「スーパー」ではこれまでより、1等級程度暗い恒星も投影できるようになったのだろう。

会場に着いたのは11時ごろで、会期末でも平日だからか、11時半の回の券をもらうことができた。

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開場してドームへ向かう途中の展示スペースには、大平貴之さんが今までに作ったプラネタリウムの実物がいくつか展示してある。ここには上映終了後には戻ってこないので、気になった人はじっくり観察しておきたい。

さて、いよいよスーパーなメガスターIIの星空を見てみるわけだけれど…前回メガスターIIの上映を見たのは今年の正月。それまでにもう何度となく見ているとはいえ、ブランクがあるから違いがわかるかなあとちょっと心配だった。

いやあ心配ご無用でした。星空はますます繊細で、天の川はますますおぼろげではかない雲になっている。初代メガスターの170万個の星空では、天の川は砂をまぶしたような細かさだった。メガスターIIで恒星数が410万個になったとき、砂の粒は消え去り、星の雲が広がっていた。

スーパーメガスターIIの天の川はなんというか、川と河原の境界がわからなくなっている。雲としてみると、積雲などのはっきりした雲ではなくなって、すじ雲のようにあいまいな広がりになったような。

天の川のほかにも、昴のような星団や、オリオン座星雲といった星の集まりも目に入った。どれも奥行きが深くて、明るい星だけでなく暗い星もそこにあると感じられる。今までより暗い、微細な星もしっかり表現できるようになったからだろう。メガスターはよく「双眼鏡で見るプラネタリウム」と呼ばれるけれど、スーパーメガスターIIの星空は双眼鏡がないと味わいきれないレベルに達していた。すごい!

そんなこんなで、30分のプログラムを十分堪能したのだった。

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上映後に本体を拝見。メガスターIIより少し大きいかな。今までのメガスターIIは2軸駆動だったけれど、スーパーメガスターIIは架台そのものも回転する3軸制御になっている。恒星球を左右から支える柱も細くなっていた。

メガスターの星空は新しい次元に入っている。これはぜひ皆さんにも見てみてもらいたい。会期の残りは短いけれど、お暇をみてぜひ。

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