だそうですぞ!
- 作者:
- 出版社/メーカー: レベルファイブ
- 発売日: 2009/05/21
- メディア: Video Game
「スローンとマクヘールの謎の物語」は、回答者として質問を組み立てるしくみが秀逸でした。すでに忘れている問題がけっこうあって、そういうのは新鮮な気持ちで遊べてお得な気分だったりして。
ところで「ウミガメのスープ」の本はおかげさまでよく出ています。1巻はAmazonのランキングで1000位以内にいることが多いです。勝間和代の本で紹介された効果もまだ続いているのかも知れません。4巻がいまAmazonやbk1で品切れなのは、初版の刷り数がほかより少なかったからかも。
ウミガメの本を作っておいてなんですが、本というメディアはウミガメにぜんぜん向いていないと感じています。出題者に聞きたいことを、そのまま聞くことができないからです。そういう意味では、「スローンとマクヘールの謎の物語」も初回プレイではフラストレーションがたまるかもしれません。
ただウミガメの本や「謎の物語」を、それこそ多胡輝の「頭の体操」のようなクイズ本としてだけ消化するのはもったいない! 自分で問題を解くだけで終わりにせず、人に出題してみるとすごく楽しくなります。
人に出題するときのコツは、本の2巻目以降の巻末や「謎の物語」にも出ています。
自分が出題者になるより、自分が回答者になるほうが楽ではあります。でも出題者にも楽しみはあって、「それはすばらしい質問です!」と言うときなど、こっちが勝手に鳥肌を立てたりしてます。あとはあまりダラダラと引き延ばさず、適当にヒントを出すとかしてテンションをコントロールするとか、出題者は回答者とは違う部分の脳を使うのが刺激的なのです。
出題者と回答者に勝ち負けはありません。回答者が答えにたどりつけなかったら出題者の勝ち、ということはありません。むしろ回答者をうまく正解へ導けなかったとしたら、それは出題者の力不足でしょう。
ウミガメは欧米では、パーティーなどで話のきっかけを作る(アイスブレーキング)のに使われるとか。勝負ごとではなく、お互いが楽しむレクリエーションとして利用してみてください。