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広瀬正『マイナス・ゼロ』こうの史代『この世界の片隅に(中)』買う

ついに復刊なった広瀬正の『マイナス・ゼロ』はなんと平積み!

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帯には

広瀬正の傑作!

《全国書店員が熱望した この文庫を復刊せよ!(2008年本屋大賞)》

タイム・マシンでかけめぐる昭和の東京。そこでつかんだ人生の真実とは?

ということで、「本屋大賞」で「復刊してほしい文庫」みたいな投票があったみたい。

背表紙(いわゆる「表4」)側の帯には同じ広瀬正の『ツィス』の刊行予告。

2008年8月21日発売

広瀬正・小説全集・2(全6巻)

『ツィス』

二店嬰ハ音(ツィス)が聴こえる。耳鳴りだろうか? 一人の女性の訴えから始まった音の公害は、増殖し、やがて首都圏を大パニックに陥れる…。

ということで、たぶん広瀬正の本が毎月1冊ずつ、計6冊全部復刊するもよう。やった。

なにしろ広瀬正の本は傑作と言われつつ絶版になって長く、たまたま古本屋で見つけるとかしないと手に入らない状況だった。Amazonマーケットプレイスだと2800円とかつけてるし。

あーでもこれで、誰でもいつでも広瀬正を読めるのだ。

マイナス・ゼロ (集英社文庫)

マイナス・ゼロ (集英社文庫)

もう一冊買いました。

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この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

この世界の片隅に 中 (アクションコミックス)

戦争の影が色濃い昭和19年から20年の春まで話は移り、ついに呉市にも空襲が届くようになってきた。広島から呉へ嫁いだ主人公すずは前向きだけれど、意外にも人の秘密を知ってしまう。こういう仕掛けはこうの史代の『さんさん録』からの引き継ぎイメージ。

いよいよ下巻では、少なくとも昭和20年の夏まで描かれるだろう。すずやその周辺の人々はどんな運命を迎えるのか、話はどこで終わるのか。市井の人々の暮らしをここまでじっくりと描いてきた物語だけに、このマンガがどういう夏を迎えるのか、楽しみで恐ろしい。

(7/20記)