ロフトプラスワンで開催された「見学ナイト・土木の夜」に行ってきた。
前半は西山芳一さんと西澤丞さんという二人のカメラマンの土木写真を中心にあれこれと。
西山さんは日本でほぼ唯一「土木カメラマン」を名乗っているそうで、「日経コンストラクション」などで20年くらい土木ものの写真を撮ってきているとのこと。
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明石海峡大橋やレインボーブリッジなど、何年も前に竣工している土木ポイントを建設中に撮影しているのはうらやましい。
日本の近代化遺産の中で「土木遺産」もたくさん撮っているそうで、古いトンネルのレンガ積みなどはなかなかそそられる。
世界に誇る日本の建造物?現代日本を創ったビッグプロジェクト (なるほど知図帳)
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一方の西澤丞さんは「東京ジオサイトプロジェクト」以来、社会科見学系のカメラマンとして活躍中。「人を入れて撮るのが好き。でも現場の人に声をかけてから撮ろうとするとカチカチに緊張してしまうので、こっそり撮る」と話していたのが印象的だった。
- 作者: 西澤丞
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後半は、10年の難工事となった飛騨トンネルの話。岩(ガン)が予想よりずっと悪く、水が出まくりでとても大変だったという。こういうときの知恵って後から聞くとすごいなあと思うけれど、現場の人はそんなこと言ってられないだろう。スムーズにすめば物語は生まれない。宇宙探査機「はやぶさ」も、不具合に次ぐ不具合への懸命の復旧運用がファンを増やした面がある。でも本当にそれがいいことかというと微妙である。ジレンマである。
都心の地下工事は渋滞の原因になる。でもその地下でどんな工事がどんな目的で行われているのかを知ると、ちょっと寛容な気持ちになるという話が出ていた。「今は渋滞だけど、そういうものを作るためなら仕方ない」という心境になる。これは典型的な「知るは楽しみなり」だなあと思った。