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BS1で明日から「よみがえる100年前の世界」(9回シリーズ)

100年前、世界中にカメラマンを派遣し、カラー映像を含む大量の記録撮影をさせた大富豪がいた。この資料をもとに、20世紀初頭の世界を紹介するというBBCの番組。これは面白そうー。

第1回「大富豪 カーンの“夢”」

放送日時
2008年1月6日(日)午後10:10〜午後11:00(50分)

20世紀初頭の世界を記録した貴重な映像がパリに残されている。銀行家で大富豪だったアルベール・カーンは、当時開発されたばかりの技術で各国の様子を、世界で初めて7万2000枚のカラー写真と、100時間に及ぶ記録フィルム(一部カラー)で残した。極めて貴重な映像資料をもとに20世紀初頭の世界を描く9回シリーズ。第1回は、カーンがどのような意図をもって世界各地にカメラマンを派遣したかを紹介する。

BS世界のドキュメンタリー 奇跡の映像 よみがえる100年前の世界 「第1回 大富豪 カーンの“夢”」

第2回「激動の世紀への胎動」

放送日時
2008年1月6日(日)午後11:10〜翌日午前0:00(50分)

アルベール・カーンは、1908年から1930年にかけて、世界中にカメラマンを派遣した。彼らは50か国以上を訪れ、人々の暮らしを撮影した。シリーズ第2回は、ニューヨークから太平洋を横断して日本へ。市電や人力車など庶民の暮らしをムービーで記録。大隈重信とも親交の深かったカーンは自宅を訪れた際の大隈を撮影している。清朝末期の中国、北京からモンゴルに抜け、植民地下のインドなど、変革前夜のアジア各地を行く。

BS世界のドキュメンタリー 奇跡の映像 よみがえる100年前の世界 「第2回 激動の世紀への胎動」

第3回「かげりゆく共存の輝き」

放送日時
2008年1月7日(月)午後9:10〜午後10:00(50分)

写真家オーギュスト・レオンは、アルベール・カーンの指示で、第一次大戦前のヨーロッパ各地を撮影した。火薬庫と化す以前のバルカン半島の人々の様子が記録され、資料的価値が極めて高い。ヨーロッパが戦争と民族浄化で混乱に陥る以前の、豊かな文化を持つ各地の姿を映しだす。

BS世界のドキュメンタリー 奇跡の映像 よみがえる100年前の世界 「第3回 かげりゆく共存の輝き」

第4回「塹壕(ざんごう)から見た人類初の大戦」

放送日時
2008年1月8日(火)午後9:10〜午後10:00(50分)

第一次世界大戦中のフランス軍の戦いぶりをカラー写真で撮影。フランス兵が戦争中、どのような日々を送っていたかを物語る貴重な記録が残された。

BS世界のドキュメンタリー 奇跡の映像 よみがえる100年前の世界 「第4回 塹壕(ざんごう)から見た人類初の大戦」

第5回「市民たちの大戦」

放送日時
2008年1月9日(水)午後9:10〜午後10:00(50分)

アルベール・カーンが派遣したカメラマンはドイツとの戦闘が激化したフランスの地方都市を巡り、原型をとどめないほどに大きく破壊された都市の様子や人々の暮らし、困窮する日常生活を、2000枚を超えるカラー写真に記録した。

BS世界のドキュメンタリー 奇跡の映像 よみがえる100年前の世界 「第5回 市民たちの大戦」

第6回「勝者と敗者」

放送日時
2008年1月10日(木)午後9:10〜午後10:00(50分)

第一次大戦から復興しようとするヨーロッパの姿をフランスとドイツを中心に紹介する。

BS世界のドキュメンタリー 奇跡の映像 よみがえる100年前の世界 「第6回 勝者と敗者」

第7回「中東 分割の悲劇」

放送日時
2008年1月11日(金)午後9:10〜午後10:00(50分)

オスマントルコの崩壊によって、国土がシリア、イラク、イラン、トルコなどへと分割された上、列強の思惑が絡み、現在の混迷に至る様子をカーン・コレクションの映像を編集し直すことによって構成する。現在の中東諸国の混迷の萌芽(ほうが)をひもとくことができる貴重な映像集。

BS世界のドキュメンタリー 奇跡の映像 よみがえる100年前の世界 「第7回 中東 分割の悲劇」

第8回「東洋 不思議の世界」

放送日時
1月13日(日)午後10:10〜11:00

1920年以後、カーン一行はアジアを頻繁に回り、フランス占領下にあったベトナムトンキン湾での貴重な文化や風習、人々の生活習慣、農村の様子を記録した。

BS世界のドキュメンタリー 奇跡の映像 よみがえる100年前の世界 「第8回 東洋 不思議の世界」

第9回「カーンの死 “夢”の終わり」

放送日時
1月13日(日)午後11:10〜翌0:00

シリーズ最終回。カーンのカメラマンは当時の交通手段の限界に挑戦し、出来うる限り遠方に赴き、その土地の生活を記録した。番組後半では、1929年の大恐慌以降、カーンが送った人生を描くことで、この膨大なコレクションが後生に残ることになった理由を伝える。

BS世界のドキュメンタリー 奇跡の映像 よみがえる100年前の世界 「第9回 カーンの死 “夢”の終わり」

関連記事:「100年前のカラー写真」「カラーで見る昭和初期」

http://www.radiumsoftware.com/0306.html#030610

100年前のロシアに、とても鮮明なカラー写真を撮影していた人がいた、という話。

写真の色の深みや密度の高さと、これが100年前のものだという話が頭の中でうまく結びつかず、なんだか頭がクラクラしてくる。

100年前のカラー写真 - まんぷく::日記

時がたつほど過去がカラー化されていき、カラーで見られる時代が古くなっていく。過去はどんどん離れていくが、時を経るほど逆に、過去を鮮明に見られるようになっていくという逆転が面白い。

カラーで見る昭和初期 - まんぷく::日記