松浦晋也さんの新刊『コダワリ人のおもちゃ箱』が発売されました。「日経WinPC」誌で2002年から2003年にかけて連載された記事から抜粋し、現在の状況を再取材、大幅に加筆してまとめたものです。
私は、この本の編集を担当しました。
この本では、「趣味人」の枠にとどまらず、好きなことを個人でつきつめて活動している「コダワリ人」を紹介しています。
- 子供のときからの情熱一筋、世界一先進的なプラネタリウム「メガスター」を作った大平貴之さん(→公式サイト)
- この日記内の、大平さんとメガスター関連の記事一覧
- →大平さんの、たった一人のモノ作り半生記『プラネタリウムを作りました。』(大平貴之・1800円+税・ISBN:4767802512)
- 本物の蒸気機関車を、線路も自分たちで敷いて走らせている「羅須地人鉄道協会」の皆さん(→公式サイト)
- 自転車の駆動部に、ギアを2つ並べる新方式「SDV」を開発している「オーテック」の織田さん(→公式サイト)
- 取材時の記事→「SDVリカンベントに乗る」(d:id:Imamura:20060401:SDV)
- 公道を走れる改造バイクに続いて、サイドカーも自作した「オートスタッフ末広」の中村さん(→公式サイト)/でき上がったサイドカー「emerge(エマージ)」
- 学生とともに本物の人工衛星「キューブサット」を作って、宇宙へ打ち上げた東大の中須賀教授(→CubeSatプロジェクトの公式サイト)
- →この日記内のキューブサット関連記事の一覧
- →キューブサットの製作と打ち上げまでのお話『キューブサット物語』(川島レイ・1300円+税・ISBN:4767803993)
- 冷却CCDを使い、都心で美しい天体写真を撮影している岡野邦彦さん(→公式サイト)
- すべての記録と記憶をデータ化し活用する電脳住宅を作った美崎薫さん(→ご本人によるレポート記事「【特集】記憶する住宅 ?ITリフォームから電脳住宅へ? (1/7) 記憶する住宅プロジェクト | マイコミジャーナル」
- 自動車の燃費世界一、リッター4000キロ走る車を作っている中根久典さん(→レースチームの公式サイト「FANCY CAROL」/中根さんの設計会社「FCデザイン」)
ここに出てくる方々の活動は、どれも趣味で始めたのだけれど「趣味」の域を軽々と超えてしまっています。それでいて皆さん「好きだからやっているだけ」というのだからまたすごい。いやむしろ、利害もなにもなく「単に好き」だからこそ、ここまでできるのかもしれません。
だからこの「コダワリ人」たちは、決して特別な人ではないのですね。興味と好奇心のおもむくまま、好きなことを続けていてふと気づくと「コダワリ人」になっていた、というふうな方ばかりです。
ここまで熱中できるテーマを持てた「コダワリ人」の皆さんは、その点だけでも幸運で、なにより楽しい人生を送っているともいえそうです。
おしらせ
- 書影の画像:『コダワリ人のおもちゃ箱』を紹介する目的に限り、こちらの書影を自由にお使いください。Amazonの提供するサイズに合わせ、枠の有無も含めて各種取り揃えております。
- 各種メディアご関係の方で、書評や新刊紹介においてこの本をご紹介いただける際のご連絡は、エクスナレッジ・書籍編集部の今村(id:manpukuya)へどうぞ。
著者の松浦晋也さんのコメント
松浦さんのブログ「松浦晋也のL/D」での関連記事
- 著者自身による紹介:「松浦晋也のL/D: 宣伝:新著『コダワリ人のおもちゃ箱』が4月10日に発売されました」
- 書籍化の打ち合わせ
- 「松浦晋也のL/D: 1日4件の用事をこなして、また消耗する」(2004/5/1)
- 中根さんのエコマラソン
- 「松浦晋也のL/D: マイレッジマラソンで、世界新記録が出る!」(2004/8/30)
- 中須賀先生のキューブサット
- 「松浦晋也のL/D: 東大Cubesat XI-V成功の場に立ち会う」(2005/10/27)
- サイクルショーでギアが2つの「SDV」方式を見る
- 「松浦晋也のL/D: サイクルショーを見物する」(2005/11/3)
- 羅須地人鉄道協会
- 「松浦晋也のL/D: 羅須地人鉄道協会に行く」(2005/12/3)
- 中根さんのエコマラソンに関連して本の中に「R360クーペ」の話も
- 「松浦晋也のL/D: 360クーペに乗る」(2006/6/13)