
- 作者: 内田樹
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2007/01/31
- メディア: 単行本
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ふだん本を紹介するのは、買ったときや読み終わったときが多いんですが、これは第1章を読んでいる途中という中途半端な状態なのに紹介します。読み始めたばかりだけれど面白そうな香りがプンプンするぜェー! だから。
今のところ、生徒や学生の著しい学力低下、彼らが「授業を放棄している」様子を積極的に演じているという考え方、さらに小学生が「ひらがなを学ぶとなんの役に立つのか」と質問する真意、などについて述べられている。これが自分には、状況の描写だけでなくそこから導かれる仮説も含めてとても刺激的。
内田樹らしい、極論の上に極論を重ねるような展開は「うーんそうかなー」というところもあるけれど、それ自体が脳の思わぬところをつっつかれる感じがあって面白い。自分にはとても考えつかないことがたくさん書かれているという印象。
読み終わって最終的に「こんな本だった」とまとめる前の、今の感想としてはそんな感じです。