M-Vロケット7号機を打ち上げた射点付近は「ミュー台地」といいます。
打ち上げ後、ここが公開されました。報道陣はランチャーのすぐ近くまで、一般の人はフェンスごしに見ることになりました。
ランチャー班の方々がランチャーの開閉まで実演してくれて、取材+見物の人々は大喜びでした。
M5ロケット7号機の打ち上げが終わった23日、内之浦宇宙空間観測所(肝付町)の発射台と整備棟が報道関係者や見物客に公開された。
約20メートル離れたフェンスは爆風でなぎ倒され、地面のすき間のアスファルトは熱風で溶けた個所も。海側のがけの草木は一部が焼け、発射台も噴き上げられた爆風で黒く焦げたまま。大気圏を突き破るロケットの威力を見せつけていた。
発射台は整備棟に戻されていたが、打ち上げ約5時間後、再び姿を現した。宇宙航空研究開発機構は打ち上げ時と同じ角度に傾けてみせる“サービス”のよさ。見学者らは「おおー」と歓声を上げ、盛んにカメラのシャッターを切った。
M5の後継機が同じ発射台を使うかは不透明。今回が最後の可能性もあり、「もったいない」とため息が漏れた。
南日本新聞 鹿児島県内ニュース - 宇宙機構が発射台公開 黒焦げ、威力示す
後日追記
YouTubeにアップした動画3本のプレイリストです。
内容は以下。
- M-V rocket launcher at Uchinoura Space Center 1/2(ランチャー開放1)
- M-V rocket launcher at Uchinoura Space Center 2/2(ランチャー開放2)
- action sequence model of Mu-rocket launcher(資料館の模型で見るランチャー開放:M-3S-II)
写真でもどうぞ。まず整備塔に山側から近づいていって
海側へ回り込むと整備塔のドアが開くところでした。赤いランチャーが格納されています。
ランチャーが出てくると、整備塔はこうなります。
ランチャーは黒こげです。ここに据え付けられていたM-Vロケット7号機は、もう宇宙へ行ってしまいました。周囲は少し塩素臭が漂っています。固体燃料が燃えると発生する塩素ガスです。
ランチャーの先端。細い棒がハニワの腕のようについていますが、これはなにをするものでしょうか。
ランチャーの下部。M-Vロケットは、この大きな輪っかの上に乗っていました。
このディテール。メカフェチにはたまりません。写真の右端中央に、黄色いヘルメットが2つ見えるでしょうか。ランチャー班の方々で、ランチャーの角度セットまで見せる大サービスぶり。ありがとうございました。