冥王星を惑星として扱わないことにしましょう、ということになったらしく、夕べはニュース速報まで流れたので驚いた。
とはいえ、冥王星が今日から消えてなくなるわけではない。彼は地球での騒ぎをよそに、相変わらず太陽の周りを回っている。
冥王星の軌道は、ほかの惑星の軌道と違って少しずれがあり、また傾いている。太陽系の各惑星の軌道を描いた模式図では、冥王星のちょっと傾いた軌道がいいアクセントになっていた。その軌道が描かれなくなってしまうのは、やや味気ないと思う。
これで、「宇宙戦艦ヤマト」や「2001夜物語」、「トップをねらえ!」そのほかもろもろの、冥王星以遠の新惑星が出てくるフィクションは、「冥王星が惑星だった時代の作品」という意味で歴史上の物語になったといえるかもしれない。ちょうど、ホルストの「惑星」が海王星までしかなく、のちに冥王星が見つかってずれが生じたように。
冥王星まめちしき
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