【元記事:もうすぐ出る文庫あれこれ:d:id:manpukuya:20060825:bunko
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「オンライン書店 本やタウン:文庫近刊情報」を見ていたら、「おっ、これが文庫になるのか」というのがけっこうあったので紹介。
発売日 | タイトル | 著者 | レーベル | ISBN |
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8月29日 | リンダリンダラバーソール | 大槻ケンヂ | 新潮文庫 | ISBN:4101429278 |
8月下旬 | ブラック・ダリアの真実(上) | スティーヴン・ホデル | ハヤカワ文庫NF | ISBN:4150503141 |
8月下旬 | ブラック・ダリアの真実(下) | スティーヴン・ホデル | ハヤカワ文庫NF | ISBN:415050315X |
9月5日 | グロテスク(上) | 桐野夏生 | 文春文庫 | ISBN:4167602091 |
9月5日 | グロテスク(下) | 桐野夏生 | 文春文庫 | ISBN:4167602105 |
9月7日 | サラマンダー殲滅(上) | 梶尾真治 | 光文社文庫 | ISBN:4334741223 |
9月7日 | サラマンダー殲滅(下) | 梶尾真治 | 光文社文庫 | ISBN:4334741231 |
9月7日 | 夜のピクニック | 恩田陸 | 新潮文庫 | ISBN:4101234175 |
9月28日 | オウエンのために祈りを(上) | ジョン・アーヴィング | 新潮文庫 | ISBN:4102273107 |
9月28日 | オウエンのために祈りを(下) | ジョン・アーヴィング | 新潮文庫 | ISBN:4102273115 |
9月28日 | 東海村臨界事故 被曝治療83日間の記録 | NHK取材班 | 新潮文庫 | ISBN:4101295514 |
『ブラック・ダリアの真実』は、こんどジェイムズ・エルロイの「ブラック・ダリア」をブライアン・デ・パルマが映画化するので出るのだろう。
エルロイの小説はくせが強いので、初めて読む人は短編集の「ハリウッド・ノクターン」(ISBN:4167661187)がいいかも。
『東海村臨界事故 被曝治療83日間の記録』は、岩波書店から出ていた本(ISBN:400005872X)の文庫化。これは、もととなったNHKスペシャルを見たことがある。本当に恐ろしい内容だった。
通常、人が一年間に浴びる放射線量は世界平均で0.0024シーベルト(2.4ミリシーベルト)、第五福竜丸の船員が浴びた推定放射線量は最大で約6シーベルト。7シーベルトの放射線を浴びると、100パーセントの人が死ぬとされている。
東海村の事故では、もっとも深刻なダメージを受けたJCO職員は、17シーベルトもの放射線を浴びたそうだ。
放射線を大量に浴びてDNAが深刻に破壊されると、新しい細胞を作ることができなくなる。皮がはがれても新しい皮膚は作られず、体液がどんどんしみ出すようになる。胃腸の内壁も再生されなくなり、便に混じってこれらの内臓が排泄されてしまう。医師や看護師は「いったい自分たちはなにをしているのか」「ここにあるものはいったいなんなのか」と考えながらも延命治療をしていく。といった内容。本も読もう。