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成長してきた子供はこういうことをできるようになる

【元記事:成長してきた子供はこういうことをできるようになる:d:id:manpukuya:20060717:child

温泉へ行きました。熱い風呂だけでなく、サウナと水風呂がついてます。サウナに入る→水風呂で冷やす→サウナに入る…をくり返すと健康によい、というふれこみのよくある方式です。

小学1年生くらいの男の子が、熱い風呂に入っているお父さんに声をかけました。

「お父さんお父さん、こっちはもっと温かいよ」

お父さんは水風呂の存在を知らない様子。でも「えー、そっちは水じゃないの?」と半信半疑です。

しかし男の子は、「いや温かいんだよ」と水風呂へ誘います。お父さんは水風呂に片足を突っ込んで「うわっ、やっぱり水じゃないかよ〜」と笑いながら、怒ってみせるしぐさをします。男の子は笑いながら逃げていきました。

子供の嘘は、基本的に自分の利益になることを目指す気がします。たとえば「今日は宿題は出てないよ」とか「もう歯は磨いたよ」などです。

水風呂のケースでは、子供が最終的なオチ(ここでは「お父さんが水風呂に、そうと知らずに入っちゃう」)を想定し、そこへ持っていくために策を講じています。お父さんが水風呂に入っても、男の子には明確なメリットはありません。ただ「楽しいこと」でしかないわけですが、その状態を目指せるようになるのは、人間としてなかなか高度なことなんじゃないか、と見ていて思いました。

もしかするとお父さんは、嘘で自分を水風呂に入らせようとしたことをちょっと怒りつつ、同時にそういう誘導をできるようになった息子のことを「成長したなー」と思っているかもしれません。