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ハイビジョン特集「遠い絆(きずな)〜中国・農民工たちの冬〜」今日深夜再放送

番組内容
中国の急成長を支える農村からの出稼ぎ、農民工。その数は1億人以上に上る。天津市民工村に住む2家族に密着、その日暮らしの厳しい毎日と家族を思う胸の内に迫る。
詳細
中国の急成長を陰で支えるのが、農村からの出稼ぎ労働者、農民工たち。全国で1億2000万人に上る。発展著しい天津市の一角にある民工村には、東北や西部からやってきた農民工が肩を寄せ合って暮らしている。内モンゴル自治区に子どもを置いて働きに来ている2組の農民工家族に密着。不安定な雇用と病気への恐怖に脅かされながら故郷に残した子どもを思う毎日を追う。そして年に1度、家族と再会できる帰省の日がやってきた。
NHK 番組表

地方から都会へ出稼ぎに来る「農民工」のつらい日々や、残された子供たちの暮らしなどを淡々と紹介するドキュメンタリー。

珍しいのは音声で、ナレーション、吹き替えの声、BGMなどがほとんど加えられていない。現地の生の音といえば農民工の力のない声、彼らをなじる怒声、農民工には縁のない都会の喧噪、あるいは両親と離れて故郷の寄宿学校で暮らす子供たちの声である。

小学生の生徒が親についての作文を朗読する。「お父さんもお母さんも都会でいっしょうけんめい働いています。私に勉強をさせようと苦労をしていて、とても尊敬しています。私もがんばって勉強をしていい仕事につき、お父さんとお母さんに楽をさせてあげたいです。」自分の作文を読みながら、思わず泣き出してしまう。すぐ後ろには、同じ立場であることを痛感してか、やはり涙ぐむ別の生徒もいる。

都会へ出稼ぎに出てきた農民工たちの暮らしは、実にままならない。都会での仕事といえば手配師があっせんする単純労働で、それも毎日あるとは限らない。収入は不安定なのに、家賃や食費は確実に出ていく。うっかり病気でもすれば、薬を買う余裕はない上に収入もなくなってしまう。仕送りをするどころか、出稼ぎとして暮らすのがせいいっぱいだ。それでも、仕事そのものがない故郷よりはましなのだった。

NHKは、変わりゆく中国とその中で生きる人々をよく紹介している。

などなど。

特にBS局は、NHK総合で放送されるNHKスペシャルなどと違い、1時間半や2時間と長尺の番組でじっくりとやってくれるのがいい。今後もふつうの人々の目線で、いろいろな人々の生活を紹介してほしい。

農民工」の番組について書いた過去記事