最近、はてなアンテナの調子がよくない。サイトの更新を拾えないことが多いそうだ。はてなからは、以下の記事で詳しい経緯が説明されている。
- 「はてなアンテナ日記 - はてなアンテナの更新チェック遅延について」(g:hatena:id:hatenaantenna:20060617:1150541514)
- 「はてなアンテナ日記 - 更新チェック遅延の一時的な対応方法について」(g:hatena:id:hatenaantenna:20060618:1150592570)
- 「はてなアンテナ日記 - はてなアンテナの更新チェック遅延への対応について」(g:hatena:id:hatenaantenna:20060619:1150689223)
で思うのは、やっぱり「はてなスタッフはもう、はてなアンテナを使ってない説」(d:id:Imamura:20060420:antenna)なのではないかということだ。
はてなの社員ははてなに入るほどの人だから、コンピュータに明るく、また新技術への興味も強いだろう。となると、ある意味「枯れた(最新の技術を投入する余地があまりない)」サービスであるはてなアンテナに、あまり興味を持てないのは仕方のないことかもしれない。だから、
はてなにとってはてなアンテナはすでに「Web1.0」的なお荷物サービスなのではないか
はてなアンテナの更新情報取得の大幅な遅延について : 小心者の杖日記
という考え方が出てくるのも自然な感じがする。
でスペースシャトルなのだけど、こちらは2010年で使うのをやめると決まっている。先のない仕事だとわかっているため、現場のモチベーションが下がっているようだ、という話をそこここで聞く。
シャトルを巡る情勢は、士気が上がるようなものではない。かつてNASAは1985年には年9回のスペースシャトル打ち上げを実施した。当時スペースシャトルは未来の宇宙輸送システムであり、努力して運用手順を洗練していけば、低コストの打ち上げが可能になるという希望があった。
しかし現在、スペースシャトルはすでに4年半後の引退が決定したロートルである。これから「さらなる安全性を確保する」となっても、なかなか技術者や現場作業者のモチベーションを保ちにくい状況になっている。
土井飛行士のシャトル搭乗決定で見えた宇宙ステーション計画の陰り(後編) - ニュース解説 - nikkeibp.jp
作った当時は最新技術でも、メンテ主体になっていくといかにも「お仕事」になってしまう、というのはよくわかる。はてなアンテナもスペースシャトルも、そういう段階に来ているのだ。新技術の取り込みに熱心なはてなにとって、メンテ人生は面白みが少ないことだろう。
はてなアンテナに近いサービスに「はてなRSS」がある。上の記事「はてなスタッフはもう、はてなアンテナを使ってない説」でも、スタッフは全員はてなRSSに乗り換えているのではないか(実際はわからないけれど)、ということを書いた。
今まで便利に使えていたものから新しいものに、わざわざ乗り換えようという人はあまり多くない。それこそはてなスタッフに代表されるようなアーリーアダプターは、全体から見ればごく少数である。ほかの多くの人たちは、よほどの動機がない限り、今までのものを使い続けようとする。まさに、
人数的には圧倒的に多いはずの「ウェブ1.0な利用者」をどれだけ引き留められるか、がかかっているような気もします。
in between days - 緊急企画、どうするどうなる、はてなアンテナ
ということである。
個人的にははてなRSSを、はてなアンテナと同じUIでも使えるようにしてくれたらいい。はてなRSSは無料サービスだから、それではてなアンテナからはてなRSSへの乗り換えが進んだら、はてなの収益的にはマイナスかもしれないけれど。
はてなRSSでつらいのは、登録したRSSをフォルダ内のもまとめて一覧できないことと、最新のエントリだけの表示ができないこと。登録したRSS群それぞれの最新記事だけを一覧して、ダラダラ見ることができたらいいなーと感じる。ってそれがまさに、はてなアンテナの見た目なのですが。
ダメモトで、はてなアイデアに出しておこうかな。出した。