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「無人の富士山測候所 再利用法は霧の中 」(東京新聞)

ネタ元はd:id:black_knight:20050105#p7さん。

気象庁が反対を押し切って事実上“廃止”した富士山測候所が、初めて無人の冬を迎えた」。無人化にはもともと反対の声が多かったそうだ。発言者不明の「伝承された観測・登山技術を含むノウハウが消失する」という意見。なるほど。

宇宙航空研究開発機構引用者註JAXA)が主催、文部科学省の後援で昨年、東京で開かれた『統合地球観測戦略(引用者註:IGOS)に関する世界会議』でも、富士山頂観測所の維持が勧告された」とのこと。勧告内容は「統合地球観測戦略(IGOS)に関する世界会議の開催結果について」(JAXAプレスリリース)に。しかし富士山測候所については記載なし。細則にあったのかな?

「七十二年間のデータをさらに積み上げる重要性を気象庁は分かっていない」という吉野正敏・筑波大名誉教授(気象学)の意見を紹介。

「過酷な環境ゆえ維持費も高く、電気・燃料・運搬などで年約五千万円かかった(人件費は除く)。」「研究者グループは、大気化学の観測だけでなく、高山病を防ぐ高所順応訓練や天文学、衛星通信、先端材料の試験や開発、教育文化など、幅広い分野での活用を提唱している。」そして「富士山頂の貴重な国民の財産がこのまま廃屋になっていいはずはないのだが…。」というシメ。

貴重な測候所を年間1億円かけずに運営できるのにそのお金もない、と読んだ。お金は、あるところにはあるがないところにはないものだ。