仕事では、定型の表現が多い。なるべく打鍵数を減らして、省力化したいものだ。
ところが、JapanistからATOKに移行したら、結果的にキーの打鍵数が増えていると感じる。
推測変換の候補は控えめにしか出ないし、いったん確定した文字列が、なかなか推測変換の候補に入らないという感触もある。
たとえば、まず「推測変換の候補は控えめに」と一気に確定してみる。
次に「すい」と打ったとき、Japanistならばもう「推測変換の候補は控えめに」が推測変換の候補に出たものだ。しかしATOK17では、「すい」と入力しても「推測変換」が候補に出るだけだ。これは、省入力候補の一覧を表示させても同じ。
「すいそくへんかんの」まで打ち、かつ省入力候補の一覧を表示させて初めて、「推測変換の候補」までは候補に出る。さらに「すいそくへんかんのこうほは」まで打ってみても、省入力候補には「推測変換の候補は控えめ」が出るだけだ。
「推測変換の候補は控えめに」を何度か入力してみたら、「推測変換の候補」までは省入力候補に入った。しかし「推測変換の候補は控えめに」の全文を省入力候補に入れることはできていない。
結局、「推測変換の候補は控えめに」を省入力候補に表示させるには、「すいそくへんかんのこうほはひかえめに」まで打たなければならない。これでは、入力する内容をすべて打ち込んでいた今までと、なにも変わらない。
もちろん、「推測変換の候補」「は控えめ」「に」と順次確定していくなら、「すい」「はひ」「に」の5文字から、「推測変換の候補は控えめに」と入力できる。しかしJapanistでは2文字で全文を入力できていたのに比べると、それこそ「推測変換の候補は控えめ」だと感じる。
ATOKは、推測変換の候補になる文字数が、Japanistに比べて少ないのかもしれない。このあたり、もうちょっと研究してみよう。