99/09/19 (Sun.)−今日の行動、予定篇と解決篇

元記事:夜の記憶−99/09/19 (Sun.)−今日の行動、予定篇と解決篇】

今日は特に用事もなく、一日自由に使える。さてどうしよう。

[予定篇]
 『スター・ウォーズ エピソード1』を観る→髪を切りにいく

[検討篇]
 立川シネマシティは6チャンネルの音響システム「THXシステム」を導入しており、たしか「エピソード1」もTHXシステムに対応して作られているはず。であればやはり立川で観たい。「ぴあ」には上映時間が記載されておらず、「直接劇場へお問合わせ下さい」となっている。THXでの上映かどうかの確認を兼ねて、掲載されている番号(042-525-1251)に電話してみた。
 「立川シネマシティ、テレホンサービスへようこそ。チケットのご案内は××を、次回上映作品のご案内は××を、駐車場のご案内は××を押してください」
 何度か聞き直してみたが、上映時間の案内はないようだった。ちぇっ。じゃあWebで調べてみよう。立川シネマシティのサイトで調べてみると『オースティン・パワーズ:デラックス』との交互上映になっており、「エピソード1」は11:00〜13:15と、15:55〜18:10、21:00〜23:15となっていた。じゃあ15:55からの回にするか。と、そこで気がついた。立川シネマシティでは、夜9時以降の上映は1200円均一になるらしい。一般料金が2000円の「エピソード1」では、お得感が高いではないか。ただ今日観るとなると、日曜の夜に23:15までの回を観ることになり、明日が気がねする。「エピソード1」はたとえば土曜の夜とか、あるいは仕事を早く切り上げた休日前に観ることにしよう。決定。
 さて、でもなにか映画を観たいことには変わりがない。阿佐ヶ谷に今年できた「ラピュタ阿佐ヶ谷」では今、溝口健二の『雨月物語』を上映しているようだ。ぴあによると14:50からの回がある。これだ。観終れば夕方だから、それから髪を切りに行くこともできる。決定。

[解決篇]
 しかししかし駄菓子菓子。ラピュタ阿佐ヶ谷に着いてみると上映時間が変更になっている。ぴあにはレイトショーとして載っていた『赤線地帯』との2本立てで、14:05からすでに『雨月物語』の上映が始まってしまっている。次回は『赤線地帯』の15:55からだ。劇場の周辺をぶらぶらして時間をつぶした。ラピュタ阿佐ヶ谷は駅から近いが、ほとんど住宅地の中にあるといっていい。複雑な道の住宅地が駅のすぐ近くにもう広がっている。こういうところに住むのもいいな。家賃は高そうだけれど。
 さて、ラピュタ阿佐ヶ谷はちょっと変わった構造で、窓口のある階でチケットを買ってから上階の入口に向かうというシステムになっている。席の数は50。池袋にあった「ACT SEIGEI THEATER」と同じくらいの広さだ。今日の客は10人ほど。
 『赤線地帯』(1956)…戦後、売春防止条例が可決されるかどうかという頃の吉原を舞台にした群像劇。さまざまな理由で吉原に入った女たちの姿を描いている。1人のエピソードが少し進むと別の1人のエピソードに移るという手法で、なんだか「ER」に似ていた。撮影が、昨日亡くなった往年の名キャメラマン宮川一夫(この人を「カメラマン」と呼ぶのは違和感がある)だったので、つい撮影方法を気にしてしまった。でもここで使われている長回し程度なら珍しいものではないだろうし、気にしすぎるのも良くないものだ。ラストシーン、店の入口から半分だけ顔をのぞかせる構図は、脇の組合看板の現実味とあわせてなかなか。
 『雨月物語』(1953)…戦国時代、欲に目がくらんだ2組の夫婦(目がくらむのは夫のほう)の話。これも撮影が宮川一夫で、こちらは切り返しやぐるりと回るカメラの動きが、怪談ふうの話に幻惑的な効果を上げていていい感じだった。ただ話はちょっと古くさく、身勝手な夫×2につきあわされる妻×2、というのはひねりがない。でも怪談ぽい仕立ては面白かった。
 さて、2本観終わって外に出てみると19時すぎ。今から髪を切りに行くのはあきらめた。
 ところで、『赤線地帯』『雨月物語』とも制作年代のせいか「貧」の描写が真に迫っている。しかもラピュタ阿佐ヶ谷を出ると、周囲は細く暗い道の住宅地。質屋や飲み屋の看板、猫の親子、街灯に照らされている古い構えの門。なんだか「昭和〜」という雰囲気に漬かることのできる映画と映画館なのだった。
 余談。ラピュタ阿佐ヶ谷では11月から、大好きな映画監督である岡本喜八の特集上映を行うらしい。未見の作品の中では『ダイナマイトどんどん』『斬る』あたりを狙いたいところだ。観たことのある中でのおすすめは和製ミュージカル『ああ爆弾』、痛快中国戦線『独立愚連隊西へ』。