SETI@homeを使い始めて10日ほどたった。これのおかげで生まれた生活の変化は、「常にコンピュータが起動している」という状態を体験できたこと。当初はもう月月火水木金金、朝から晩まで四六時中計算させており、これはモニタをつければもうそこにデスクトップがあるという状態なのだった。
MacOSもWindowsも起動にだいぶ時間がかかるから、ちょっとだけコンピュータを使いたいと思っても起動時間の長さを考えると面倒になってしまうこともあったのだが、いつも電源が入っているとなれば話は別。使いたいときにすぐ使えるコンピュータは、生活の中でより身近な存在になった印象である。問題は、寝ている間もコンピュータが動いていると、ファンの音がけっこう気になるということだ。最近は、寝ている間はSETI@homeの宇宙探査も休むことにして、コンピュータの電源を切っている。うるさいからね。もし今後、スリープ中の消費電力やファンの音を抑える技術が一般化すれば、「コンピュータは電源を切らないもの」ということになるかもしれない。これまでそういう話を聞いても「便利かもしれないけど、別にそこまでしなくてもね」だったのが、「そうなったら便利だろうな」という実感(あるいは想像力)を持てたのは収穫ではあった。
SETI@homeそのものについて。「SETI@home information in Japanese」に載っている情報には、日本語版の本家よりも詳しい部分もあって参考になる。Hotwiredに載ったSETI@homeに関する記事も(今では少し内容が古いが)読みでがある。
SETI@homeがネットに接続するのは必要なときだけで、数日ごとに数分程度。きちんと設定しておけば、勝手に接続してしまうこともない。あなたのご家庭でもぜひ、宇宙探査を。